苦しげに歪んだ眉。 浅い息。 額に浮かんだ珠のような汗。 シーツを硬く握り締めた、白い指先。 それらを見ても、もう自分を止められなかった。 「あっ…ぁ…あっ…」 突き上げる衝動のままに、その華奢な身体を激しく揺さぶった。 抜き差しを繰り返すたび、擦れ合う部分から絶え間ない快感が生まれて。 俺を満たしていく。 「…っ…楓っ…」 「はっ…あぁっ…んんんっ…」 硬くシーツを握り締めていた手を解いて、指を絡めてやると。 ぎゅうっと強く、握り返してきた。 硬く手を握りあったまま、無我夢中で突き上げる。 「あっ…あぁっ…蓮、くんっ…」 侵入者を拒むように強く締め付けてくる熱い粘膜に、気を抜くと今すぐにでも持っていかれそうで。 奥歯を噛み締めて、何度も襲い来る射精感を逃しながら、腰をグラインドさせると。 「っ…あっ…やぁぁぁっ…」 突然、声が変わった。 苦しげだった眉間の皺は、緩んで。 蕩けるような恍惚とした表情に変わった。 俺を拒むように締め付けていた中は。 逆に奥へと誘い込むように蠢いて。 「蓮くんっ…きもちいいっ…そこ、もっと…あぁぁっ…」 その鮮やかな変化に 堕ちていく 「くっ…楓っ…」 脳みその血管が焼き切れそうな熱と 嵐のような快感 楓が与えてくれるそれに、ただ身を任せて。 ひたすらに、その果てを目指す。 「あっ、あっ、あっ…」 俺の動きに合わせて揺れる楓の肉棒は、また硬く勃ち上がっていて。 尖端から、いくつも雫を溢している。 「やっ、あぁっ…だめぇっ…」 それを手の中に握って、腰の動きに合わせて擦りあげてやると、内壁が一際強く締め付けてきて。 限界が、きた。 「楓っ…おれ、もうっ…」 「あぁっ…あぁっ…」 握り締めていた手を解き、ピストンのスピードを上げると。 楓の腕が背中に回ってきて、強く引き寄せられる。 汗まみれの肌を、ぴったりと重ね合わせて。 その果てへと 二人でのぼっていく 「だめっ…れんっ…だめっ…」 「っ…く…イク…」 「あぁぁっ…イッちゃうっ…」 荒れ狂っていた熱が、その一点に集まって 頭が真っ白になった瞬間 その最奥へとありったけの欲望を注ぎ込んだ 同時に、俺の腹にも熱いものが飛んできて 「…楓っ…」 その瞬間 唐突に理解した この男こそが 自分の『運命の番』なのだと────────