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不如帰(ホトトギス)14 side和哉

その反応に気を良くして、張り切って硬くなったそれを舐めしゃぶってたら。 突然、髪の毛をガシッと掴まれた。 「…なにやってんだ、朝から」 もう熱く滾ってるモノを咥えたまま、視線だけを上げると。 蓮さんは片肘で支えた状態で上半身を起こし、不機嫌そうに目を細めて俺を見た。 「なにって…フェラチオ」 口から出し、右手で包むように握ってゆるゆるとしごくと。 微かにその形のいい眉が歪む。 「…じゃなくて」 「なんで?いいじゃん。気持ちいいでしょ?」 「…そうじゃねぇだろ…」 不満そうな顔をしてるけど。 半開きの唇からは、絶え間なく甘い吐息が漏れている。 「え?うそ…気持ちよく、ない?」 「…いや…」 「じゃあ、気持ちいい?」 「…ノーコメント」 言葉とは反対に、身体はピクピクと小さく震えていて。 手の中のモノは、今にも爆ぜそうなくらいに大きく膨らんでいる。 「ふ…かわいい」 「なんか言ったか?」 「ううん、なんでも」 笑いを噛み殺しながら、空いてる左手で内腿をするりと撫でると。 「っ…あっ…」 びくっと、身体が跳ねた。 「おまえ、それ止めろ」 「なんで?」 「なんで…って…」 「いいでしょ?たまには。いつも俺が気持ちよくしてもらうばっかりだから、たまには俺にご奉仕させてよ」 プライドなのかなんなのか 蓮さんはいつも俺にはなにもさせてくれない それは主導権を渡したくないという雄の本能なのか それとも… 「…俺には、そういうことはして欲しくないってコト?」 挑むように目を細めて見せると。 蓮さんは数秒間だけ俺を見つめ。 ふぅっと息を吐き出して、起こしていた上半身をぼふんとベッドに沈めた。 「別に…そんなんじゃない」 ぼそっと呟いて。 目を閉じ、片腕で顔の半分ほどを覆い隠してしまう。 「気持ちいい顔、見せてくれないの?」 「…それは勘弁」 「ふふっ…わかった」 本当は見てみたかったけど、あんまりしつこくして、へそ曲げられると困るから。 腕の下から見えてる赤い唇を見つめながら、再びその肉棒を咥内へと招き入れた。 「…ん…ふ…」 甘い声が、聞こえた。 喉奥まで咥え込み、強く吸いながらゆっくりとしごくと。 大きく開いた内腿が、ガクガクと震える。 「あっ…」 先端から、ホロリと先走りの汁が溢れた。 それを舌先で吸いとり。 ぱっくり開いた鈴口の中へ舌を捩じ込む。 「っん、あっ…」 背中が綺麗な弓形に反った。 それは、もう何度も肌を重ねたはずなのに、初めて見る姿で。 もっと新しい姿を見たくて、唾液を擦り付けるようにして、しごくスピードを上げた。 朝の爽やかな光が満ちた部屋に似つかわしくない、じゅぽじゅぽと卑猥な音が響く。 「はっ…ぁ…ぁっ…」 普段は絶対に聞かせてくれない艶やかな矯声が、鼓膜を揺らして。 俺の身体も、火が点いたように一気に熱くなった。 沸き上がる興奮に押し流されるように。 無我夢中で熱く滾る肉棒を舐めしゃぶると。 「っく…だめだっ…かず、離せっ…」 切羽詰まった声が、聞こえてきて。 伸びてきた手を払い除け、強く吸い上げると。 「っ…!くぁっ…!」 小さな叫びと同時に、熱い飛沫が喉奥まで飛び出してきた。

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