335 / 566

白鷺(しらさぎ)18 side蓮

「あっ…あぁっ…いいっ…れん、くっ…きもち、いいっ…」 本能に導かれるまま、激しく突き上げる。 楓は強く俺にしがみつき、自ら腰を揺らして快楽を貪った。 「はっ…楓っ…かえでっ…」 「もっとぉっ…もっと、おくまで、きてっ…」 「っ…あぁっ…」 両手でお尻を持ち上げ、腰を引き。 思いっきり体重をかけて、深く突き入れると。 「ああぁぁっ…」 一際高い、甘い声が響いた。 仰け反った拍子に、赤く熟れたような胸の尖りが目の前に晒されて。 それを唇で食み、舌先で先端を舐めてやると。 「んんんっ…」 ぴくぴくと小さく震えながら、また甘い声を上げる。 「うぅっ…んっ…れん、くっ…うごいてっ…おれのなか、かきまぜてぇっ…」 滅多に聞けない直接的なおねだりに、微かに残っていた理性なんて簡単に吹き飛んで。 両足を抱え上げ、限界まで自分の猛ったものを押し込む。 「あっ、あぁっ…」 そのまま揺さぶると、擦れあった場所から痺れるような快感が生まれる。 狂おしいその感覚に、思考は全て覆い尽くされて。 俺はただひたすらに、目の前の愛おしい番の身体を貪った。 「あっ…きもち、いいっ…蓮、くんっ…あぁぁっ…」 ヒートの時にだけ聞かせてくれる、甘く艶めいた声が俺の名を呼ぶたび、身体が痺れたように震える。 「もっとっ…もっと、ほしいよぉっ…おれのなか、蓮くんでいっぱいにしてっ…」 快楽の、さらに奥深くへ誘う言葉に、逆らうことなんて出来なくて。 ベッドと背中の隙間に腕を差し込み、掬い上げるように抱き上げて。 膝の上に、乗せた。 「あぁーっ…」 瞬間、俺を包み込んでいる肉壁がぎゅっと締まって。 楓の小さなペニスの先から、白濁が迸った。 「っ、くっ…」 俺の全てを搾り取られそうなほどの強烈な締め付けに、もう我慢なんて出来なくて。 びくんびくんと震える身体をきつく抱き締め、欲望のままに下から激しく突き上げる。 「あぁっ…あっ…いいっ…きもち、いいっ…」 目の前で誘うように揺れる、胸の突起を唇で食み。 放出したあともまだ硬さを保ったままの、熱く滾るペニスを握り込めば。 さらに俺を追い詰めるように、熱い肉壁がうねって絡み付いてきて。 限界が、きた。 「あぁっ…ダメっ…また、イッちゃうっ…」 「…っ…俺も、イク…」 「きてっ…蓮くんのっ…いっぱい、ちょうだいっ…」 甘い言葉を吐く唇に、ぶつけるように唇を重ね。 思い切り、最奥へと打ち付ける。 「んーっ…!」 全身を震わす強烈な快感に押し出されるように、欲を楓の奥へと解き放つのと同時に、楓が放った熱い欲が俺たちの腹を濡らして。 身も心も ひとつに溶け合っていく 「…っ…は、っ…ぁっ…」 甘く痺れるような余韻に浸りながら、乱れた息のまま、きつく抱き合った。 「…ダメ…たりない…もっと、蓮くんがほしい…」 でも、楓はまだ勢いの衰えていない情欲の炎を灯した瞳で、俺を見つめて。 「ああ、俺もだよ」 それにキスで答えると、その芳しい香りを放つ身体を、またベッドに沈めた。

ともだちにシェアしよう!