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大水薙鳥(オオミズナギドリ)6 side蓮
けど。
当然、それだけで満足出来るわけもなく。
「っ…んっ…ちょっと、どこ触ってんのっ…」
俺の腕の中で、うとうとと微睡み始めた楓の、小さな胸の粒をきゅっと摘まむと。
びくっと身体を跳ねさせて、目を開いた。
「風呂で寝たら、溺れるぞ?」
「だからって、他に起こし方あるでしょっ…んんっ」
摘まんだまま、クニクニと指先で揉みしだいてやると、不満げな声音の中に甘い声が混じる。
「いい声」
「ちょっ…んんっ…やめっ…」
やめて、なんて言いながら、強請るように俺の肩に頬を擦り寄せてくるから。
横抱きにしていた身体を持ち上げ、向かい合わせに膝の上に座らせて。
ちょうど目の前にきた胸の尖りに、むしゃぶりついた。
「あぁんっ…」
硬く存在を主張してきたそれを、舌先で転がし、甘噛みし。
唇で挟んで強く吸いあげると。
「んっ…は、ぁっ…」
気持ちいいと言わんばかりに、楓の腕が俺の背中に爪を立てる。
「楓、気持ちいい…?」
訊ねたら、もう欲情の色を纏った瞳で、こくこくと小さく頷くから。
俺は、さっきから腹に当たってる楓の硬く昂ったペニスを手のひらで包み込むように握った。
「や、ぁっ…」
びくんっと大きく跳ねた楓が、両手を突っ張って俺から距離をとる。
「…なに」
「だっ、て…すぐ、出ちゃいそ…」
「いいよ、出せば」
「ダメっ、お湯、汚れちゃうっ…」
力なんて入ってないのに、それでも抵抗しようとするから。
俺はその細い腰をぐっと強く引き寄せ、胸の粒に吸い付きながら、手の中に包み込んだペニスを擦った。
「んっ…んぅっ…んんっ…」
楓は、ふるふると震えて。
俺の頭を両手で抱え込む。
「だめっ…蓮くんっ…だめだってっ…」
だめ、なんて言いつつ、楓の腰は強請るように妖しく揺れていて。
握り込んだペニスは、熱く硬く大きくなっていく。
その反応が、脳みそが痺れるほど可愛くて。
俺は、胸の粒を甘噛みしつつ、手の動きを早めた。
「あっ、ぁっ…それ、だめぇっ…」
抱き締めた身体が、ピクピクと小さく痙攣するように震える。
「だめっ…イク…イッちゃうっ…」
一際甘い声で啼いて。
「あぁーーーっ…」
背中を大きく仰け反らせた瞬間。
透明なお湯の中に、真っ白な欲が広がった。
「っ…んっ…れんく、の…ばかぁっ…」
射精の余韻に震えながら、濡れた瞳で俺を見る楓からは、壮絶なまでの色気が溢れ出していて。
身体中の血が沸騰しそうなほどの興奮が、沸き上がる。
堪らず、その身体をくるっと反転させ、浴槽の縁を両手で握らせて、腰を持ち上げた。
「やっ…ちょっと、まってっ…」
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