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鳳凰(ほうおう)6 side楓

レースのカーテンを引いただけの、夕陽が差し込むベッドの上。 着ていた服を脱がされると、恥ずかしさに身体が火照った。 「あの…カーテン、締めない…?」 裸なんて見られ慣れてるはずなんだけど。 最近お風呂も別々だったし、なにより赤ちゃんが順調に育つのに比例して、お腹周りだけじゃなく他の部分もちょっぴりぽっちゃりしてきた気がしてて。 もじもじと足を擦り合わせながら、両腕で自分を抱き締めるようにして身体を隠そうとしてると。 「やだ」 蓮くんはなぜか楽しそうに笑いながら、服を脱いで覆い被さってきた。 細いけど、筋肉のしっかりとついた男らしい体型の蓮くんに見下ろされると、余計に自分の体型が情けなく思えてくる。 「なんでよぉ…」 気持ちに比例した情けない声が出ると、蓮くんはますます楽しそうに笑みを深めながら、俺の両腕を掴んでシーツに縫い止めて。 「だって久しぶりだし。触覚だけじゃなくて嗅覚も視覚も聴覚も、なんなら味覚も。全部で楓を感じたいじゃん」 そんな台詞を落としてくるから、ますます恥ずかしさが増す。 「み、味覚って…」 「だって楓の身体、めちゃくちゃ甘いし」 ふ、と笑った吐息が、首筋に触れて。 直後に熱い舌がべろりと舐めた。 「あ、んっ…」 「ほら、甘い」 瞬間走った電流のような快感に声を漏らした俺を、蓮くんは目を細めて見つめ。 そのまま、ペロペロと動物のように俺の首を舐め、うなじに軽く歯を立てる。 「ふぁ、ぁっ…」 「ああ…フェロモン溢れてきた。すげー、良い匂い」 蓮くんは嬉しそうに笑って、うなじを何度も甘噛みし。 その熱い唇を滑らせて、胸の先っぽを噛んだ。 「やっ、ぁんっ…」 「ふっ…良い声。もっと啼いて?」 片方の乳首を指先で強めに捏ねられ、もう片方を舌先で転がしたり軽く噛まれたりすると。 そこから次々に溢れ出す快感が身体中をあっという間に支配して。 すぐに気持ちいいことしか、考えられなくなる。 「ぁ、っ…蓮、くっ…」 「どうして欲しい?久しぶりだから、楓のして欲しいこと、全部してやるよ」 艶めいた低音ボイスで囁かれると、それだけで頭がぼーっとして。 「…した、も…さわって…」 普段はなかなか言えない、欲望に正直な言葉を呟いてしまった。 「いい子だ」 蓮くんはなぜか嬉しそうに笑って。 その大きな手で、もう滾るように熱い俺のを握る。 「ああっ…」 それだけでもう、達しそうになっちゃって。 恥ずかしくて、咄嗟に両手で顔を覆おうとしたら、蓮くんの手がそれを押し留めた。 「駄目。楓の蕩けそうな顔、ちゃんと見せて」 「なんでよぉ…」 「言ったろ?今日は五感全部で、楓を感じたいって。だから、なにも隠さないで」 そう言って。 触れるだけのキスを俺の唇に落とし、そのまま身体をずらして、俺のペニスをパクッと咥えた。

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