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鳳凰(ほうおう)22 side楓

長い指が蠢いて、感じるところを的確に刺激する。 「あぁんっ…」 絶え間なく与えられる快感に、俺は窓に上半身を預け、崩れ落ちないようにするのが手一杯で。 「あ、あっ…蓮く…も、だめぇ…早くぅっ…」 早く俺のなか、蓮くんでいっぱいに満たして欲しくて。 腰を支えてくれている腕をぎゅっと握ると、蓮くんが耳元で熱い吐息を吐いた。 「ああ。俺も限界。今日の楓、エロすぎだろ」 「ん、あっ…」 指を引き抜いた刺激にすら、身体が震える。 いつの間に用意したのか、手早くゴムを着けるのを窓越しにぼんやり見ていると。 「これ、今から入るよ?欲しい?」 俺が見てるのに気付いて、ニヤリと笑うから。 「ん…ほしい…」 素直に頷いた。 蓮くんは、なぜか嬉しそうに俺の頬にキスをして、腕を脇の下に差し込み、窓に預けた俺の肩をぐっと持ち上げる。 「俺と楓が繋がるとこ、ちゃんと見てて」 蓮くんに凭れかかるような体勢になり、甘い声で囁かれて。 窓に写る自分のぐずぐずに溶けた顔から視線を下にさげると、今にもはち切れんばかりに天を向く自分のモノと。 俺のお尻に先っぽを押し当てた、俺のより遥かに大きな蓮くんのモノが見えた。 あんなにおっきなの、入ってるんだ… 今までそんなにまじまじと見たことがなくて、思わず息を飲んだ瞬間、ぐっと先端が差し込まれた。 「あ、ぁっ…」 いつもは一気に奥まで入ってくるのに、なぜかそこで動きを止める。 「やっ…蓮くっ…早くぅっ…」 「ちゃんと見てる?」 「見てる、からぁっ…」 早く蓮くんでいっぱいにしてほしくて、何度も首を縦に振ると、蓮くんはほっぺたにキスを落として。 ゆっくりと、肉を掻き分けるようにして奥へと入ってきた。 「あ…あ…ぁ…」 少しずつ蓮くんの大きなモノが自分のなかに埋め込まれていく、その卑猥な光景を見てると、いつもよりも興奮が高まっていくのを感じる。 「俺が楓の中、入っていくの、見えてる?」 「ん…んっ…みえ、てるっ…」 「自分のエロい姿見て、興奮してんの?凄い締め付けてくるんだけど?」 いつもなら恥ずかしくて仕方ない揶揄するような言葉も、今は快感を高めてくれるスパイスでしかなくて。 「んんっ…エロい、の…こうふん、するぅっ…」 思わず心の声を素直に言葉にすると、今度は蓮くんが軽く息を飲んだ。 「…今日のおまえ、マジでヤバい」 「ふ、ぇっ…?」 「なんでもない」 それから、またゆっくりと腰を進めてきて。 根元までぎっちりと俺の中に埋まると、二人で同時に息を吐く。 「は、いっ、た…」 「うん。見えてる?俺たちが繋がってるとこ」 「ん…みえ、てる…おれたち…いま、ひとつ、だね…?」 「ああ」 顔だけ振り向いて、キスを強請ると。 蓮くんはさっきまでの意地悪な表情を引っ込めて、優しい微笑みでキスしてくれた。 「うご、いて…いっしょにきもちよく、なりたい…」 「うん」 俺のお願いに、答えるようにもう一度キスをして。 抱き締めてた腕を緩め、俺の両手を窓につかせ、それを上からぎゅっと握る。 「動くよ」 「ん…早くぅっ…」 待ちきれなくて、腰を揺らすと。 ゆっくりと入り口まで抜かれた灼熱の楔が、勢いよく最奥を突いた。 「あぁっ…」

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