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鳳凰(ほうおう)23 side楓
「はぁっ…ぁっ…ぁっ…」
窓に写るのは、まるで獣が交わっているような俺たちの姿。
だらしなく開いた唇から、ひっきりなしに嬌声を上げる浅ましい獣のような自分の姿から、目を逸らしたいと思いながら。
飢えた獰猛な獣のようにギラギラと目を光らせながら俺を穿つ蓮くんから、目が離せない。
蓮くんって
セックスの時あんな顔してたんだっけ…
今までも見てるはずなのに、初めて見るみたいにドキドキして。
全身が発火しそうに熱い。
「っ…今日、すげー締まるんだけどっ…」
「だっ、てぇっ…すご…きもちいい…だもんっ…」
考えるより早く、言葉が溢れると。
蓮くんが腰を大きくグラインドさせて。
先が、一番感じるポイントを掠めた。
「あぁぁっ…」
ビクン、と身体が跳ねる。
「ここ、イイトコだろ?」
「ん、んぅっ…いいっ…そこ、もっとしてっ…」
何度もそこを突かれると、全身を渦巻くように満たしていた快感が、ぎゅーっと下半身に集まってきた。
「あっ…あっ…も、イキそっ…」
そう口にすると。
蓮くんの手が、今にも爆ぜそうなペニスを握る。
「は、ぁ、ぁっ…きもちいいっ…」
後ろを激しく突き上げられながら、前を擦られると、あまりの気持ちよさに身体がぶるぶる震えて。
「あぁっ…も、でちゃうっ…」
「っ…楓っ…」
「イク…イク、イクっ…あーーっ…」
頭がスパークしたみたいに真っ白になった瞬間、熱い精が吹き出し。
窓を汚した。
ビクビクと震えながら出し尽くすと、急に力が抜けて。
「…おっと!」
崩れそうになった身体を、蓮くんの力強い腕が支えてくれる。
「楓、大丈夫か?お腹、平気か?」
「ん…だい、じょぶ…」
その大きな胸に身体を預けながら、問いかけに頷くと。
蓮くんは、汗だくのおでこにキスをくれた。
「窓、スゴいことになってるよ?そんなに気持ちよかった?」
「ん…すごく、よかった。ごめん、汚しちゃって…すぐに拭くから」
「いいよ、後で俺がやるから」
呼吸が落ち着いてくると、少し冷静な思考が戻ってきて。
なにか拭くものを探しに行こうとしたら、蓮くんの腕が強く俺を囲い込む。
「でも…」
「だって俺、まだだし」
そう言われて、俺の中にいる蓮くんのがまだしっかりと勃ったままなことを思い出した。
「あ…ごめん、俺ばっかり…」
「いいんだよ。スイッチの入った楓、すげーエロくて可愛かったから」
「なに、それ…」
「だから続き、いい?」
後ろから抱かれたまま、トンと軽く奥を突かれて。
「あんっ…」
また、快感が生まれる。
「…ベッドならね。俺、もう足がガクガクで、立ってられないもん」
振り向いて、キスをしながらそう言うと。
「了解」
蓮くんは俺を軽々と持ち上げて、ベッドへ移動した。
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