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番外編 蜂鳥(ハチドリ)4 side楓
とろりと溶けたチョコを、蓮くんの舌が掬って。
出ていこうとしたそれを慌てて追いかけて、舌を絡めて。
溶けたチョコの甘さと絡めた舌の熱さに、ゾクゾクと興奮が沸き上がった。
ヤバい…
こんな激しいキス、久しぶり過ぎて
離したくない…
いつの間にかチョコが溶けきっても、キスを解くことが出来なくて。
蓮くんに強くしがみついて夢中で舌を絡め合ってたら、ふわりと身体が浮く感覚がして。
次の瞬間、背中にとんっと衝撃がきて、ソファに押し倒されたのを知る。
「ふ…エロい顔」
弾みで、唇が離れて。
ぼんやりとした頭で、赤く熟れた果実のような蓮くんの唇を見つめていると、艶めいた低い声が鼓膜を揺らした。
「蓮くん、もっと…」
痺れたように動かない思考で、ねだると。
「ああ」
蓮くんは嬉しそうに笑って、またチョコを口に含む。
「えっ…」
チョコはもういいのに…
なんて言う間もなく、また唇を塞がれて。
また、熱い舌とチョコが口の中に入ってきた。
同じように舌を絡ませながら、チョコを溶かしていくと、身体の芯が火照ったように熱くなってくる。
「は…ぁ…ぅ、んっ…」
その熱が、渦を巻くようにして下半身に一気に集まってきて。
「ん、んぅっ…」
堪らず、もう固くなってスボンを押し上げてるそれを、蓮くんの腰に押し付けた。
蓮くんが、ふ、と吐息だけで笑った気配がした。
そうして次の瞬間、布越しにするりと撫でられて。
そんな僅かな刺激に、自分でもびっくりするほど身体がびくんっと跳ね上がる。
「んぁぁっ…」
「すごい。もうこんな?」
艶めいた色っぽい声音で、耳元で囁かれて。
熱い吐息が触れただけで、また身体が跳ねた。
なにこれっ…
なんか身体が変っ…
「楓…すげー可愛い」
びくびくと震える俺を見下ろす蓮くんの瞳も、いつもより熱っぽく見える。
「蓮くん、欲しいよぉっ…」
堪らず、ぎゅうっと強くしがみついた。
「チョコレートには媚薬効果があるって噂だけど…どうやら本当みたいだな」
「ねぇっ、早くぅっ…」
「ああ。俺も我慢できない」
少し焦ったような声とともに、ズボンと下着を一気に剥ぎ取られる。
そうして、自分も同じようにズボンと下着を脱ぎ捨てて。
「一緒に気持ちよくなろうか」
腕を取られ、蓮くんの固く大きくなったモノを握らされた。
「ん…」
手からはみ出るほどのそれを、手をゆるゆると動かしてると、蓮くんがほうっと熱い吐息を吐く。
「蓮くん、きもち、い…?」
「ああ。めちゃくちゃ気持ちいいよ」
蓮くんはドキドキするほど色っぽい微笑みで頷いて。
大切なものに触れるような優しさで、俺のペニスを握った。
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