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番外編 朱嘴鸛(シュバシコウ)6 side蓮

「はっ…ぁっ…あんっ…」 ひっきりなしに上がる、甘ったるい可愛らしい声。 「あんっ…もっとぉ…もっとはげしくしてぇっ…」 細い腰を両手で抱え直し、抜けるギリギリまで引いたペニスを思いっきり奥へと打ち付けると。 「あぁぁっ…きもちいいっ…」 髪を振り乱しながら、悶え狂う。 子どもたちが生まれてから、セックスしててもどこかセーブしてるようで、こんな風に乱れまくることはなかったから。 久しぶりに見せる、本能に従順な楓の姿に、脳みそが沸騰しそうなほどの興奮が沸き上がり、俺を包みこんだ。 「あ、ぁんっ…ぁっ…もっ、と…もっとぉっ…」 俺も本能の赴くままに、力任せにガツガツと楓を突き上げると。 楓のなかは、離さないとでもいいたげにうねって絡み付いてくる。 「楓…きもちいい…?」 「んっ…すご…きもち、いっ…」 俺の問いかけに、とろんと欲情に潤んだ瞳で満足そうに微笑む楓が、愛おしくて仕方なくて。 もっと気持ちよくしてやりたくて、俺の動きに合わせて揺れる、すっかり勃ちあがって露を溢す楓のペニスを握った。 「あっ、蓮くんっ…それ、だめっ…」 「なんで?気持ちいいだろ?」 腰の動きに合わせて、それをしごいてやると。 俺を包み込んでいるなかが、ぎゅっぎゅっと締まる。 「きもち、いっ…きもちいいよぉっ…」 快楽を思う存分貪るように、自ら腰を揺らして淫らに乱れまくる姿は、それでもこの世の誰よりも美しくて。 「っ…たまんねぇっ…」 この美しい天使に、もっともっと自分のシルシを刻み込みたくて。 もっともっと俺だけに溺れさせたくて。 無我夢中で、楓の全てを貪った。 「は、ぁっ…あぁんっ…だめっ…イキ、そっ…」 俺を包む肉壁が、さらに強く締め付けてきて。 その瞬間が近いことを知らせてくる。 「あぁ…いいよ、イッて」 「やぁだっ…ほしっ…れんくんの、せーしっ…ほしいのぉっ…」 可愛い声で可愛いお願いをされて。 我慢なんて、出来るわけなかった。 「ああ…俺も、楓んなかにぶちまけてぇっ…」 「ん、うんっ…いっぱい、ちょうだいっ…」 固く抱き合って、その果てを二人で追いかける。 「はっ…あっ…きもちいいよぉっ…」 「あぁっ…俺もっ…楓んなか、すげーいいっ…」 「あっ、あっ、あっ…も、だめっ…イクっ…イクっ、イっちゃうっ…!」 「っく…楓っ…!」 めり込ませるように腰を激しく打ち付け、最奥を突き刺した瞬間、俺を包み込んでいる肉壁がぎゅっと締まって。 雷みたいな強烈な快感が全身を駆け抜けた。 「あぁぁっ…」 楓のなかに欲を吐き出したと同時に、楓のペニスからも熱い欲が迸る。 「あ、ぁぁ…きもち、い…」 長く続く射精を、楓は恍惚とした表情で受け止めて。 「ねぇ…ぎゅってして…?」 俺に向かって、両手を広げた。 そのなかに飛び込むようにして、熱い身体を抱き締めると。 楓の芳しいフェロモンが、俺を優しく包み込む。 「愛してるよ、楓」 耳元に囁くと。 「俺も…愛してる、蓮くん…」 楓はすごく幸せそうに微笑んだ。

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