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SS_初夜6
涙目……ちょっと意地悪し過ぎたかな。
「ごめん、ごめん。ちょっと意地悪だったな」
軽く口付けた目元は恨めしげに俺を見る。
「大丈夫だって。言ったろう?男はみんな変態だってさ」
「〜〜っ…………」
「じゃあ佑真が俺の為に用意してくれたコンドーム、遠慮なく使わせてもらおうかな」
「い、言い方!」
「だって事実だし」
パッケージを破り指に被せ、手早くローションを絡ませる。
佑真はまじまじとその光景を見て、唾を飲み込んだ。
「後ろ、解すぞ」
指先を宛てがうとローションの冷たさのせいか身体がビクッと反応を見せる。
「あ、さっき準備した時解したから……その、もう入ると思うけど……」
「でも怪我させたくないし、一応俺にもやらせて」
それ以上佑真が言葉を紡げないように唇を重ねた。同時に宛てがった指先を沈めて。
「――んぅ……っ……」
後孔は抵抗なく俺の指を受け入れ、その柔らかさは奥へ奥へと誘っているようにさえ思う。
柔らかい……そして熱い。これ、中入れたら気持ちいいだろうな。
「ふ……ぁ……す、ど……」
呼吸の合間、必死に俺を呼ぶ声に応えるよう舌を絡ませた。
「ぅ……んん……っ……はぁ…………」
「本当柔らかいな。俺の早く欲しかった?」
「っ……じゃなきゃ、準備なんてしない……も、いいだろ……早く」
急かしてくる佑真の手がベルトへと伸びてきて、カチャカチャと金属音が部屋に響く。寛げられた前からは張り詰めた愚息が下着を押し上げていた。
「周藤の凄く勃ってる……」
「こんなに興奮するの初めてだって言っただろ。あ、こら勝手に触るなって」
「ゴム、僕が着けたい。僕が用意したんだ、いいだろう?」
箱から散らばったコンドームを一つ手に取って、佑真はあざとくも首を傾げて笑う。
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