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ご
「中田、今日暇?」
「え?まあ」
今は昼休み。俺と田中は人気のない校舎の裏で普通にだべっていた。
「何で?」
「実は、昨日AV見たんだけど」
「ブホッ!」
また見たのかよ!え?待ってこの流れってまさか…。何か身に覚えあるけど!?
「それで、ケツだけでイってた」
「まって……え?」
「ちなみに、男同士」
「おい!」
まさかのビーエルってやつじゃん。つか、
「え?田中って…」
「違う違う!俺はゲイじゃないから!何となく興味本意で見ただけ」
でもお前俺で勃ったじゃん。ってツッコミたいけど、俺も勃ったけどゲイじゃないから何も言えん。おっぱい好きだし。巨乳好きだし。
「で、今日暇?」
「いや、さすがにケツは貸さないからな?」
「ダメ?」
田中は俺より背があるくせに上目遣いをしてきた。何も可愛くないからな!?あと顔が近い!
見るからにシュンと落ち込まれてちょっと揺らぎそうになったが、そんなことより田中の指が乳首に伸びている事に気づかなかった。
スル…
「ひゃ!」
待て、今まではトイレや個室くらいでしか触られなかったのに、ここ、外なんですけど!?
「やめろ!誰かに見られたらどうすんだよ!」
「大丈夫。誰も見てないから。あ、でももしかしたら誰か来るかもね」
「そ…!それはお前も困るだろ!」
「でもほら、さっきより硬くなった。興奮したでしょ?中田」
それは図星だけど…。このままじゃケツまで開発される。俺は多分人より感じやすいから、多分、やばい。
きゅっ
「んあっ!///」ビクッ
「友達だったらこれくらい普通だって。暇じゃん。いいじゃん」
「ん、暇じゃない、から」
カリ
「はっ…///」
「暇でしょ。乳首気持ちい?」
「田中ッ!あっ…!///」
「家来てよ」
「ヤダ!」
「…じゃあバラしていい?」
「は…?」
バラす…つった?
田中は俺の手を引き、 勢いでバランスを崩した俺は、校舎の窓に手をついた。
人気がないからと言っても、目の前の廊下を誰かが通れば、確かに バレ る。
田中は、後ろから抱きつくようにおっぱいに手を回してきた。
「田中!」
「ここ、滅多に人通らないけど、誰か来るかもしれないね」
その言葉にゾクッとする。こいつ、本気でバラすつもりなんじゃないの?
それは、普通に悲しい。
「田中…やめてよ…」
「っ…」
俺は少し泣きそうになり俯く。つか、こんな秘密バレたら普通に学校生活終わるのに、酷いこと言うよな。
…俺、もしかして友達って思われてないのかも。
あ、やばい。それは、泣きそう。
「田中の馬鹿…」
「…ごめん」
「俺の事、嫌いなんだろ」
「っ違う!」
「だったら何でこんなことすんだよ!」
「っ…そ、れは」
「もう…お前と話したくない」
「っ!中田!」
ちゅ
「ーーーえ」
これってキ…
ちゅう
「っ!?!?!?」
「ん…」
まって、何で俺キスされてんの…?
つか、田中って俺の事…。
レロ…
「ふあっ!?」
「はぁ…」
田中は俺を抱きしめながら、キスをおとした。まるでそうでもしないと耐えられなかったみたいに。
ぬるりと舌を這わせてきて、頭がチカチカする。
「んっ…ふ…ぁ」
「………」
あ、ダメだこれ、もう友達じゃない。
田中、俺の事好きじゃん。
俺は田中の体を押し退けた。
「っ…」
「はぁ…はぁ…た、たなか…」
「…友達なら、これくらい普通だって」
嘘つけ。ここまでしといて自覚してないわけ?
っていうか、俺 は自覚しちまったんだけど…。
田中に抱いている感情に。
「田中っ…」
「ま、でもさすがにもうやめとくわ。乳首ももう触らない。大事な友達泣かせたくないからな」
田中はポンポンと俺の頭を撫でる。
『友達』の言葉にズキッとした。
それと同時に腹が立った。
「行く」
「え?」
「今日暇だから」
「…おー!ほんと?」
「うん」
「おー…って、お前もうちょっと危機感持てよな。さっきはしないって言ったけど、分かんないよ?」
「していいよ」
「え?」
「俺のケツ、開発。出来るもんならやってみろよ」
俺のこと離せなくしてやる。
俺のこと好きだって自覚させてやる。
「っ…」
「あ、自信ないんだ?」
「…自信はある」
「ほんとに?」
「はぁ〜…お前は良いのかよ…」
「何が?」
「ケツ弄られて」
「お前にしかさせない」
「ぐっ…」
その後田中はじゃあ俺先行くわ、と、そそくさとその場を離れた。
「…勃ってるし」
このまま教室に戻ることは出来ないし、昼休みももうすぐ終わるから、処理しないと。
俺は、今や誰も来なくなった旧体育館の裏に移動し、仕方ないからそこでする事にした。
手入れのされていないその場所はちょうど誰からも見られないように雑草や木々が伸びていて、ちょうどよかった。
俺はズボンとパンツを汚れないように足首まで下げた。普段個室以外で外気に触れる事のないソレは、プルンと上を向いて出てきた。
「何か…俺変態みたい」
みたい、じゃなくて、変態なんだよな…もう。学校の敷地でこんなこと。
でも、そんな背徳感にゾクゾクしてしまう。
「はっ…」
俺は自身のそれを握り、上下に手を動かした。
誰かに見られるかもしれないのに、いつもより何倍も感じてしまう。
ぐちゅ、ぐちゅ
「はっ…あっ…あっ」
いやらしい音と自分の吐息しか聞こえず、どんどん気持ちよくなっていく。
「あっ…あっ」
腰が揺れ、足がガクガクと震え少しガニ股になってしまう。
こんな姿、田中に見られたら…。
ビュクッ!
「ああっ!///」
恥ず…田中の事考えながらイっちゃった。
「はぁ…はぁ…おっと…」
力が抜けてコンクリートの地面に座り込んでしまった。つか、まだ勃ってる…。
「…」
俺は壁にもたれ掛かり、足をM字に開き、今度は自分の胸に手を当ててみる。
スル…
「はっ…」
カリ…ぎゅっ
「んっんん!///」ビクッ
やばい。胸も気持ちいい。
クリ…ぎゅうう
「ああっ!///はっ…はっ…!」ビクンビクンッ
腰が揺れておしりがコンクリートに擦れる。
「あっ…ち、乳首、気持ちい…!」
段々と頭が回らなくなってきて、ボソボソと喋ってしまう。
「あっ…!誰か、みられ、たら…」
ダメだ…頭おかしくなる…。
でも、田中になら…
「あっ…み、てーーー」
「…イけ」
え…?今田中の声が………
ビュクッ!ドピュ!!
「ンぁあアアアッッ!!!///」
………田中の幻聴まで聞こえ出すなんて、そうとうやばいかもしれん。これ、放課後大丈夫かなぁ…。
俺は服を整えて校舎へ戻った。
ーーー
「中田はただの友達だ…」
俺は自分にそう言い聞かせながら自身の勃っているものをどこで処理するか考えた。
学校で処理出来る場所なんて限られてる。
俺は旧体育館の裏のトイレに入った。
汚いが誰も来ないから安心する。俺は1番奥の個室に入り、パンツとズボンを軽く下げ、己のモノを掴む。
…すげーガチガチ。中田エロすぎんだよなぁ…。友達だけど。
ぐちゅぐちゅ
「ふっ…ん」
とりあえず、昼休みも長くないので、さっさと済まそうと素早く扱く。
「何か…俺変態みたい」
「!?!?!」
中田!?
そう、学校で処理できる場所なんて 限られて いるんだから…。
「はっ…」
「っ…ごくん」
この壁の向こうで始まってしまった行為に、思わず生唾を呑む。
「はっ…あっ…あっ」
「っ………」
ぐちゃぐちゃといやらしい音が聞こえ、俺の手も合わせて早くなる。
「ああっ///」
「くっ…」
ビュクッ
恐らく中田がイったとほぼ同時にイってしまった。
…はぁ。俺のが変態だろ…。つか、もう友達って思えるか自信なくなってきた。
でも仮にもし気持ちを伝えて、この関係が無くなってしまったら…。
俺はナヨナヨの自身のモノをしまおうとした。
ドスン
「っ!?」
その時、壁に何かが当たる音が聞こえ、中田が壁にもたれ掛かったんだと何となく理解した。
「はっ…」
さっきより声が近くに感じる。つか、まだ勃ってんの…?
「んっんん!///」
見たい。
今どんな姿で何をしてるのか。
己のモノがまた大きくなったのを感じながら、再び処理を始める。
「あっ…ち、乳首、気持ちい…!」
ドクン
俺がいやらしくした乳首を弄ってやってんの…?
つか、扱く音が聞こえない…から、つまり、今乳首だけを…。
「あっ…!誰か、みられ、たら…」
「チッ…!」
思わず声が出そうになって奥歯を噛み締める。さっき泣かせそうになったのにここで手を出したりなんかしたら、もうダメになってしまう。
「あっ…み、てーーー」
は?
見てほしい、の?
「…イけ」
思わず口から出てしまいハッとして口を抑える。
ヤバい…俺がいる事バレ………
「ンぁあアアアッッ!!!///」
ゾクゾクッ///
何、その声…?
ぐちゅ、ぐちゅ
「くっ…///」
ビュルッッ!!!
「はぁ……はぁ…反則だろ」
放課後、ちゃんと理性保てるかなぁ…。
いやいや、しっかりしろよ俺。と、服を整え俺は校舎へ戻った。
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