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ろく

「そこら辺座って」 「おう…」 結局家に来てしまったけど…田中の声でイってしまった事が忘れられなくてドギマギする。 つか、そんな状態で俺、ケツ開発されるの???やっぱ無理。無理、恥ずかしすぎる。 「田中…あのさ」 「ん?」 待て、ここで引いたら田中が俺を好きだって自覚させられないんだった。 「…やっぱ、何でもない」 「…何?怖くなっちゃった?」 「それは…まあ、あるけど。それに男同士だし」 「…友達なら、それくらいやるっしょ」 田中はそう言いながら俺から少し目を背けた。 ここまではやんねーだろ。って言ってやりたい、が、今は馬鹿のフリをしとくしかないか。 「…まあ、そうだよね。じゃ、さっさとやろ?」 「え、あ、ああ…」 俺はその場で服を脱いでいった。上も下も。つか、めちゃくちゃ見てくるじゃん。 「え、中田。全部脱ぐの?」 「おん。だって汚れたくないし」 「そ…」 「あ、ふーん?もしかして俺が裸でいるのが恥ずかしいんだ」 「お、お前は恥ずかしくないのかよ!?」 「別に、銭湯とかじゃ普通じゃん」 「違うじゃん」 「何が?」 「ここは、俺の家で、俺の部屋で、中田だけが裸なんだよ…」 ここは、田中の家で、田中の部屋で、俺だけが裸…。 「…中田?」 途端に顔に熱が集まるのを感じた。さっきまでの強がりは消え失せ、田中に背を向けてかがみ込む。 「中田?大丈夫?」 何その優しさ?好きなんだけど。 「つか、それはずるい。田中の部屋で…とか、じゃあ銭湯でやる?これからすること」 「いや…正直それはそれで…」 「良くないわ!!!」 あーもう。顔から湯気でそう。 田中は、そんな俺を見てクスッと笑い、優しく頭を撫でた。 「ごめん、冗談。中田のエロい姿なんて俺以外、誰にも見せたくないから」 「…何で?」 「んー…?友達としての独占欲的な?」 ズキン… なんっで友達じゃなくて恋として好きだからって素直になれないのかな?…いや、俺の勘違いなのか?でもキスまでしたくせに。…なんか自信なくす。 「やっぱやめようかな…」 「ダメ」 「え?」 「ベッド乗って?」 田中は、自身がいつも寝ているであろうベッドに座り、ポンポンと布団を叩いた。 俺がのそのそとベッドに仰向けに寝そべると、田中が俺の太ももをグイッと持ち上げ、マングリ返しになる。 普段誰にも見られない場所に視線を感じ、羞恥心が押し寄せる。 田中に、全部見られてるんだって。 あ、これは本当にやばい。しにそう。恥ずかしすぎる。つか、やばい、ちょっと興奮する、かも…? でも、さすがにそれは無理。無理、恥ずかしい、まって、反応するな…! 「…中田、まだ触ってないけど…」 「あ…」 完勃ちしたじゃん。これは余裕でしねますね。今すぐ消えたい…。 「だって…だって、普段こんなところ誰にも見られないから…」 「うん」 「だから…だから興奮して…(何言ってんだ俺!!)」 「ぐっ………」 「や、だって…こんな状況で…俺…」 「…興奮したの?」 「うん…」 「っ……はあぁ〜〜………」 マジで何言ってんの俺?泣きそう。泣いていい? 「も、早くしてくれ…」 「っ………!」 とろりとした冷たい液体が俺のケツの穴にかかる。そこにゆっくりと田中の中指が入ってきた。 「うっ…」 「キツ…痛くない?」 「ん…痛くはない。でも、異物感が半端ない」 「動かすよ?」 「ん…」 田中は指で中を押したり、抜いたり入れたりした。 う〜ん???うんこが中で遊んでるようにしか思えん。 「どう?」 「特になにも…」 「マジか。…どこにあんだ?」 え?どこに?って、何が? その時、田中の指がある部位を押した。 ゾクッ… 「っあ…!?」 「な、かた…」 「田中、今、何し…!?」 ぐりぐりっ! 「んっ…やァア!///」ビクンビクンッ 「…あった」 想定外の急な快感に体が仰け反る。何これ?何でケツが気持ちいの??? 「ここ、前立腺っていって、ここ刺激されると気持ちいんだよ?」 ぐりっ 「へっ!?」ビクンッ 何それ?何でケツにそんなのあるの??? 「でも、最初からここまで感じるなんて、中田ってそっちの才能あるかもね」ぐりぐり 「やっ…!んっ!」 ねぇよ!!!って言いたいけど上手く喋れねぇ! 「イけるんじゃない?イってよ?ケツだけで」 「なっ…!たな…」 ぐりぃっ! あっ。まって。凄いのクる……………? ビクンッーーー!!! 「っあぁアアア!!!///」ドピュッビュルルッ!! 「イってる…俺の手で…」 「はあ…はあ…」 何これ、後ろだけでこんななるもんなの…?指一本で?マジで?? ヌル…つぷ… 「ひっ!?」 なっ!?指1本増やすな!!まだ敏感なのにっ!!! 「あ、ぁっ…!たなっ…!」 「すご…」 「すご…じゃっ…ないっ!!」 つぷ 「あ、三本はっ…むり…!!!」 「はあ…はあ…」 こ、こいつ話聞こえてねぇ! 俺の中で三本の指がバラバラに動く。イったばかりで敏感なのに田中は一切躊躇する素振りをみせない。静かな部屋にジュポジュポとなるいやらしい音と自分の喘ぎ声が響き渡り、色んな感情が込み上げて涙が零れ落ちた。 「あっ…うぅ…」 「っ……!」 俺が涙を流している事に気付いた田中は思わず勢いよく指を引き抜いた。 ズポッ… 「はっ………」ゾクッ 「ぁああっ!///」ビクビクッ!! 「っ…!」 快感で腰がガクガクと震える。田中はそんな俺を不安げに見ていた。 つか、そんな泣きそうな顔するなよ…。 「はぁ…はぁ」 「………」 なぁ、なんで目ぇ逸らすの?なんでやめちゃったの? 俺は恥ずかしさとかより、悲しいよ……。 「はぁ…はぁ…」 「…中田、やりすぎた。ごめん」 本気で傷ついた顔してる………。 田中が「タオルとってくるね」とベッドを降りようと腰を上げる。 まって、行かないで。ここで何か変えないと、もう本当に駄目な気がする。 もう、友達ですらいられなくなる気がする。 俺はそう直感し、思わず田中の腰に足でしがみついた。 「…中田さん?」 俺の思わぬ奇行に田中は戸惑ったが、それよりも俺のケツにズボン越しに伝わる田中のデカすぎるモノが当たってて、それに気付いた田中は焦って逃げようとするが、俺もすかさずアクションをかける。 「俺のちんこ、ガチガチで痛い…」 「………………………」 いやマジで、これしか浮かばなかった。 でも田中にはかなり効いたようだ。さらにガチガチになってしまった。 「…分かってる。当たってるし…」 「田中のもガチガチじゃん。男のケツ弄っただけでこんななる?普通?」 「…いや、エロい気分にはなるっしょ」 「友達でも?」 「…そう」 「だから、何もおかしくないじゃん」 「…え?」 好きだって認めないなら、コイツの『友達関係』を利用してやる。じわじわ追い詰めてやる。 「多少荒いくらいがちょうどいいっしょ?男だし。つか、俺の事なめてる?確かに泣いちゃったけど、それは別に嫌だったわけじゃないから」 「…俺の事嫌いになったり」 「しないよ。ほんとに嫌ならそう言うから。だって俺たち『友達』だろ?」 田中は酷く安心したような表情を浮かべた。 …少し胸が痛んだが、気まずくなるより100倍マシだ。 で、ここでこのまま終わらすつもりもない。 「田中もちんこ出せよ」 「ん!?」 「俺ばっかお前の頼み聞いてて不公平じゃん。俺の頼みも聞いて?」 「いや、でも…」 「だって俺ら『友達』だろ?」 田中は困ったような表情を浮かべている。 「で、俺のちんことお前のちんこ重ねて、一緒に扱いて欲しい」 「………」 そんな素っ頓狂な顔しなくてもいいじゃん…。俺そんなおかしなこと…しか言ってない気がするが気にしたら負けだ。 「俺のお願い。ダメ?」 「や、だって…何でそんなこと」 「したいから」 「したいって…」 「興味、ない?」 「あるけど…」 「じゃあ、やろ?」 これだけ言っても田中は考え込んで手を出してこない。 もう!何でだよ! 俺はまた涙が出てしまった。 「ちょ、中田!?」 田中が手を出してこないことが悲しくて泣いたなんて言えなくて、勝手に別の意図を口が喋り出す。 「もう、ちんこ痛いの!早くぐちゃぐちゃして!」 「あぁ〜〜〜〜〜〜〜…」 めっちゃ効いてる。軽く気絶しそうな発言だったが結果オーライ。 田中は観念したようだ。 「ん、分かった。ごめんね泣かないで?確かにそのままは痛いもんね。でもズボン降ろすからいったん解放してね?」 「ん」 俺はしがみついていた足を離した。田中はガチャガチャとベルトを外し、ブルンと己のモノを露わにする。 でっ…で〜〜〜〜〜(声にならないでかさ) 「中田、ここ座って?」 「え?」 グイッと手と腰を引かれ、俺の上体が起こされる。田中はあぐらをかいており、俺はその足の間にちょこんと座った。なお、足はさっき羽交い締めした時の形のままなので、遮蔽物のない互いのちんこがガチガチに当たってる。 つか、この向きは丸見えすぎて恥ずかしい。 「あ、田中…?」 ぎゅ… あ、ちんこ掴んだ。初めて他の人に触られた。それも男に。 「っ…」 「っ…動かすよ」 「…うん」 田中は二つのソレを掴み、ぐちゃぐちゃと動かし始めた。 「はっ…」 「あっ…///」 頭がふわふわして、気持ち良くなる。 「中田、気持ちいい?」 「うん…」 「よかった………」 「ちんこ、とろけちゃいそう…」 「っ…そういうこと、あんまり言わないでくれない?」 「やだ…、言ったらもっと気持ちくなる…」 「……………………チッ………!!!」 田中は俺の唇にむさぼりついた。 容赦なく舌が入ってきて口の中が犯される。 同時に手の動きの早くなり、力が抜け俺は田中にしがみついた。 「あっ!あっ…ん………んん〜///」 「ん……………///」 「んっ………あっ…!ふ………///」 「くっ…………中田…!」 「あっ………たな、ん……も…出ちゃ……」 「ん………俺も、イく…………」 あ、その目。隠せてないんだって…。田中。やっぱ俺の事好きなんだ…。 「じゃ、そろそろ帰るわ」 「ん」 結局あの後はお互い冷静になって、またいつも通りの空気。何も変わらないただの友達。ま、でも今はこのままで十分か。 俺は玄関でスニーカーを履く。 「………じゃ、また明日、田中」 「……また明日」 取っ手に手をかける。 「中田」 「…何?」 扉を開き、外に出る。 「おしりの擦り傷」 「おしりの……擦り傷………?」 そうだ、昼休み、体育館裏で、おしりコンクリートに擦っちゃって……。 でも、田中はこの擦り傷の出来た理由知らないから、恥ずかしくない大丈夫。 「中田……今度は俺もそっちでやるから」 バタン 「……………………………………………え?」 え…………え?え? 今度は、俺も、そっちで………? そういえば、あの時、田中の声が、して、、 それで、、、 『イけ』 「っ~~~~~~~~!?!?!?///」 そうだよね、そりゃ学校で処理できる場所なんて限られてるんだから、『同じ場所』にいてもおかしくなかったよね~~~!!! 「はぁ…」 なんか、今日、すっごく疲れたな…………。

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