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シュガー&ソルト 2 - ①

後輩佐藤くんと先輩潮見くん ■■■■■■■■■■■■ 「さ、佐藤……ぁああ、あのさ、その……今度、俺ん家にッ」 「潮見先輩…」 「え?なに、なになに佐藤ッ!」 「ジュース零れていますが…」 「うぇっ!?マジかよ!」 持っていたパックジュースのストローからジュースが噴き出す 佐藤に話し掛け事に集中し過ぎて、つい力が入っていたらしい 「うわわわっ、ドバドバ出てきて止まんね!」 「あっ、先輩。手貸して下さい」 慌てる俺とは違って、落ち着いている佐藤が俺の手を取ってハンカチで拭ってくれる 「あ、ありがとう…」 「いえ。それより潮見先輩、制服大丈夫ですか?濡れませんでした?」 「お、おう!」 そう伝えたら、安心したかのようにフワッと優しい笑顔が俺の目の前で… (ぐはっ!かかか、可愛い可愛い今のちょー可愛いぃいい!) 俺、すっごい幸せなんですけど! 何気に手握ぎっちゃったし 身体も近くて それにあの笑顔が… (昼メシ誘ってマジ良かったーー!) 天気の良い日が続いているから、屋上で昼メシでも…… そう思い立ってドキドキしながら佐藤に声を掛ければ、気持ちのいい返事が返ってきて、今こうして2人っきりのランチタイムに漕ぎつけた訳で… (ヤベッ、めちゃくちゃテンション上がってる俺!) さっきから甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる佐藤に胸がキュンキュン たわいのない話から、佐藤が甘党とか、弟と妹がいるお兄ちゃんだとか分かるたび嬉しくなって 顔が綺麗な男前でも 同じ学ラン着て、同じ性別で同じモノがついているとは分かっているのに ドキドキが止まんねぇーー!

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