9 / 35

シュガー&ソルト 2 - ④

おまけ その後の潮見くん ■■■■■■■■■■■■ 「ぶはははっ、お前馬鹿だな~!頭に血ィ集まり過ぎてぶっ倒れた挙句に保健室へ直行とかッ、しかも佐藤に、男に…お、お姫様抱っこって…ぶはっ、ははは!」 「う、うるせぇ溝屋笑うんじゃなーーいっ!」 面白がって笑う溝屋に腹が立つ だって仕方ないじゃないか! 気が付けば保健室に居たんだし お姫様抱っこだってそんな嬉しい事、覚えてないとか… って、また違ぁああう! それを言うなら俺が佐藤を…って それも違ーーーうっ! 「で?保健室から戻って来た事、佐藤に言いに行かないでいいのか?」 「あ……そう、だよな!そうだよっ俺、行って来る!」 実際、溝屋の言う通りだ 保健室に連れ行かれるぐらい心配されたんだったら、早く顔を見せたほうがいいに決まってる 溝屋に言われて急いで席を立った直後… 「失礼しますッ。あっ、潮見先輩大丈夫ですか!熱は下がりましたか?」 教室に駆け込んで来た佐藤 同じ事を考えて会いに来てくれた佐藤にまた心臓が暴れ出す 「さ、佐藤!あ…あぁ、平気!ほら、もう大丈夫だから……その、ありがとう佐藤」 「いえいえッ、でも良かったです。そうは言っても潮見先輩、無理しないで下さいね。 そうだ、これ…もし良かったら使って下さい。風邪早く良くなると思います!」 「へ?あ、ぁああありがとう!」 俺に袋を手渡し、ペコっとお辞儀をして教室から出て行く マジ優しいよ すっげぇ優しい… 「なになに~潮見、お前佐藤からなに貰ったんだよ」 嬉しさに浸る俺の横から溝屋が覗き込む さっそく貰ったスーパーのビニール袋をいそいそと開けて… 「えーと………え?」 「なになに?…は?」 一緒に固まった 「ネギと梅干し……」 「だな……っ、く、ひひひっ!なになに、これってこれってさ!おばあちゃんの知恵袋的なやつ? マジすげぇ佐藤ッこれ買いに行ったのかよ!潮見良かったじゃん!」 「溝屋、どうしよう…嬉し過ぎてやべぇ!佐藤から初めてのプレゼントなんたけど!」 「え゛……お、お前」 喉にネギ こめかみに梅干しって… 佐藤の新たな面を見れて、また心臓が喜ぶように跳ねた ■■■■■■■■■■■■ こんなほのぼのしたお2人さんがいたら、毎日が平和ですね〜

ともだちにシェアしよう!