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風神雷神 - ③

「ら、雷さ…店長大丈夫すか?お尻触られたって、今…あれ?サングラス……サングラスは!?」 「棚の陳列変えてる時ぶつかって、どっか行った……」 「どっか行ったって、ダメじゃないすか!だからさっき襲われ……って、そのままじゃまた大惨事になりますよッ! 俺、探すんでその間、目閉じててください!」 「はぁ……分かった分かった」 渋々、腕を組み目を閉じた雷さん と……うっ (う、わわわわッこれは) 大人しく俺のチューを待ってるみたいな 早くしろ、とばかりに待ちわびるみたいで… って、違うだろ! ダメだダメだ、手すら握らして貰えないのに、1歩前進するどころかいきなりぶっ飛ばしてのキスは… 「おい、まだか?」 「え?」 いけない妄想を頭を振り追い払ってると、雷さんに言われたその言葉に心臓が跳ねる まだか……って… 昔の繊細さは消えたけど、それ以上に綺麗でめちゃくちゃ男前になった顔を無防備に晒して キスの催促のような事言われたら… 「雷さん……」 「あ?」 頬に手を添える 柔らかそうな唇に顔をゆっくり近づけると、雷さんの吐息を感じ下半身が熱を持ち始める キスをしたい 舌を挿れてみたい 口の中、色んな所舐め回して堪能してみたい 「雷さん、俺……ずっと前から…好きです」 「風真、お前…」 俺の腕にギュッとしがみついた雷さんの行動に、ズボンの中のモノがムクムク硬く張り詰める 雷さんが… (甘えてるーーーッ!!) 12年間、雷さんの事ばかり考えていた 背が伸びたら、雷さんに抱きついて 身体中、撫で回してみたいと思っていた そして一緒に気持ち良くなって、雷さんのイく顔見たいッ 見たい、見たい見たー… 「ぶちくそがぁあああッ!!首もいで殺してまうぞわりゃぁああ!」 「え?ッ、ッーー!!」 唇が重なる前に掴まれた腕を引寄せるられ重心が前に落ちる ヒュンッーー 空気の唸る音を耳にした瞬間 「グハッ……」 脳天に電撃とも言える踵落としが落ちてきた

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