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ストーカーくんの恋 1 - ①
ストーカーくんの恋
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「いらっしゃいませっ」
そのあまりにも綺麗な笑顔に一瞬で虜になった
小さい頃から人付き合いが苦手で
目を見て話せ、それがどうも出来なかった
目線を合わせられない様に、前髪は目を隠すぐらいに伸ばし、人混みはなるべく避ける
そう行動すればするほど
根暗とか、気持ち悪いとか、なに考えているか分からない
そんな影口を散々叩かれ
三つ子の魂百までも……
その言葉が浸透するかの様に僕の人付き合いの酷さは増して行き
小、中、高、大学と友達は一人も出来ず
そして、やっと決まった就職先でも案の定、孤立
唯一の心の拠り所はパソコンで
女性たちの視線ほど怖いものは無いそんな僕に恋人なんて作れる訳もなく
仕事場と家の往復を繰り返す毎日
そして今日は
27歳の誕生日
「お弁当、温めますか?」
誕生日だからと言って祝ってくれる人も無く
一人寂しく夕食用の弁当を買いに仕事帰り寄ったコンビニで…
「ぁ、……ぅ、は、はい…」
人生初の一目惚れをしてしまった
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