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ストーカーくんの恋 1 - ④

今のネット社会ではどんな物でも手に入る 盗聴器しかり拘束用の手錠だったり睡眠薬、潤滑剤だったりと。 (こ、この日をどんなに待ち望んだ事か) 手に入れた盗聴器を使って、今日はコンビニくん以外のご家族は出掛けて帰って来ないのは分かっていた そしてコンビニくんは今日、バイト 終わった所を後ろから忍びより睡眠薬を使って拉致……するには恰好の日 そして我が家に連れ込んで、あんな事やこんな事をして…… (僕ので何度もイく姿をカメラに収めて、それからそれから……ん?) と、突然肩を叩かれた 「こんばんは」 「………え?ぐっ!!!」 と、次の瞬間 腹に穴が開いたと思うほどの 鈍痛と凄まじい圧 立っていられなくなり、膝から崩れ落ちる 「な、…な、」 目の前が黒い闇に侵食され始めた僕が今、見ている光景に 口を開こうにも言葉にならなく そこで意識が途切れた 「痛ッ……あ、あれ?」 夢………? 真っ先に飛び込んで来たのは、明かりのついた見慣れた僕の部屋で さっきの出来事が、肥大化した妄想によって結果の… 「夢…?」 「では、ないですけどね」 「ッ、えッ!?ど、どうして…痛ッ!」 何がなんだか…… なんで僕はベッドに寝ているんだ? それよりも今、僕を拘束しているこの手錠は僕が用意していた…… いやいや、それよりも 「なんで、君が……」 いつもの綺麗な笑顔をしたコンビニくんが僕を見下ろしていた

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