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ストーカーくんの恋 1 - ⑥

と、 ギシッとベッドが軋み上げた 「うっ、あ…何してッ」 突然、ベッドに乗り上げて来たコンビニくんが、僕のシャツに手を掛け… 「あはは、怖がんなくてもいいですよ、仁科さん。痛がる事なんかしませんし。 どっちかと言うと『早く挿れて、動いて』っておねだりするぐらい俺のモノが欲しがる体に…… そんな貴方の希望を叶えるだけですから」 「なッ、ヒィ!う、ぁ、ああ」 違う 僕がこんな事されるんじゃなくて、したい方なのにッ そう思っているのに、他人に触られた事のないモノを扱かれて 「くくっ、凄いですねここ、もうイきそう。 あっ、そうだ俺に一個上の兄がいるんですけど、俺も兄も男に好かれる傾向があるみたいで、寄ってくるんですよねぇ。 あなたの様な方が……」 「ッ、く、ぁッそんなとこッ口でって」 「仁科さん、しゃぶられるの初めて……です、ね?反応が可愛い」 腰が…… 下半身が溶けるッ 熱い粘膜にすっぽり包まれて、弾力のある舌が敏感な部分をなぞったり這ったりと モノがビクビク震えっぱなし 「兄は自分よりガタイのイイ人を泣かせるのが好きらしいんですけど、俺はちょっと違って……」 「く、ん、んん」 「俺よりも歳上の、何にも分からない……美人さんをグチャグチャにするのが大好物なんです」 「美………へ?」 「仁科さんって極度の対人恐怖症ですね?見て呉れも気にしない様ですし、もしかして気が付いていないんですか?」 「なにが、ぁ、あ、ッ」 「まあ、良いです。それは追い追い分からせるとして……あっ、キチンと挨拶していませんでしたね、俺……」 「ッ、ッ」 いつのまにか流していた涙を舐め取られ綺麗な顔が真っ正面にあった そして唇に柔らかい感触 虜にされる笑顔が… 「市 紅四郎(いち こうしろう)と言います。 以後、お見知りおきを仁科さん」 「ッちょっ、待…あ!!」 綺麗だ 可愛い と、そう思っていた黒い猫は 「く、あ、あ、止めッ紅さ…変にな…ッ」 「くはっ、ヤベッあんたの泣き顔サイコー! もっと泣いて縋り付けって青嗣!」 思いっきり肉食動物の黒豹 しかも、ストーカーだとは 世も末 ■■■■■■■■■■■■ ストーカーはどっちだったか…… 作品『采は投げられた』の市くんの弟もかなりな変態でした。

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