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ストーカーくんの恋 2 - ②
「よし……じゃあ俺は帰りますね、三波あとはよろしくお願いします」
「は?ちょっ、おいまだ授業…」
「授業?出欠は取り終わったみたいですし、帰りますよ。それに俺は大丈夫ですから、特別に勉強もしているんで」
授業は出なくとも勉強はどうにかなるが、出席率だけはどうにもならない
だから毎日学校に来てる事は来てるが本当は…
(仁科さんが毎日乗る電車に俺も乗って痴漢ごっこしたいんですよね。
朝から乳首にお尻、身体中弄りまくって、息を乱しながら我慢する仁科さんの痴態を見たいし、後ろから挿れて電車の振動と俺の揺さぶりで何度もイく仁科さんを堪能したいのに……)
これ以上こんな所で、ノンビリ勉強なんかしていられない
「へぇ~初耳だな。お前いつの間にカテキョ付けたんだよ」
で?可愛い子?
女子大生?
そうニヤニヤしながら聞いてくる三波は高校の時から知り合った仲
女の子大好きなせいか初めから俺が発している男にだけ効くフェロモンにも引っかからなくって
だからこうして…
「そうですね……耳元から聞こえる甘い声は脳みそまで行き渡るほど良く入って来ますよ」
「マジ!?で?で?」
「教え方は解り易くて、眠っていながらにしてもスッーーと浸透し、いつの間にか覚えていますし……」
「眠って……って、お、お前なんの勉強教えて貰ってんだよ!」
「だったら、三波もどうですか?」
「へ?紅、いいのか!それで、どんな人なんだよ?巨乳系お姉様か?
それとも清楚系お嬢様か?やべっ俺、部屋片付けねぇと!」
「三波、そんなに慌てないで下さい
返すのはいつでもいいですから」
興奮気味の三波に、どうぞ…
そう言って手渡した物
「おお、サンキュ…………って、なにこれCD?
『睡眠学習、出木杉くん』?」
「無機質情報媒体です」
「特別な勉強って……うぅッ……うっ、しかもお姉さんですらねぇッ」
たまにイジメて気を晴らす唯一の友人を残し学校を後にした
そして俺が向かったのはもちろん……
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