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七転八倒 - ①
ファンタジー?のようなお話し
変なモノに取り憑かれた大学生くんの出来事
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上から降り注ぐ無数の粉の様な雪
それは徐々に
そして確実に
寝そべる俺の体を覆い隠していく
どこを見ても白の世界
下手すると夢を見てるんじゃないかと勘違いしてしまう程、綺麗で
幻想的で
何も無い空間
そんな所で俺はまさに今
絶賛遭難中
いや…
体が動かないこの状況は、かなりヤバイ
まだ救いを求める事が出来る段階ならどんなにいいか。
誰も来ない、見つかりっこないヘンピな場所では、すでに三途の川をクロールでバッチャンバッチャン泳いでいると思う
最初は冷たかった雪も、今は暖かく感じている辺りなんか
もう…
(アウトだろ)
大学の仲間と来た泊まり掛けのスキー旅行
散々滑った後
『腹減ったから戻ろうぜ』
ダチのその言葉に頷かず
『あと一回滑って来るから』
そう答えてリフトに乗り込んだ
その後、軽快に滑る俺に待ち構えていたのは、落とし穴を隠す様に雪が降り積もった場所。
そんな所に足を取られ
落ちて
転がり
しこたま体を打ち付け
今に至る
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