26 / 35

七転八倒 - ①

ファンタジー?のようなお話し 変なモノに取り憑かれた大学生くんの出来事 ■■■■■■■■■■■■■■ 上から降り注ぐ無数の粉の様な雪 それは徐々に そして確実に 寝そべる俺の体を覆い隠していく どこを見ても白の世界 下手すると夢を見てるんじゃないかと勘違いしてしまう程、綺麗で 幻想的で 何も無い空間 そんな所で俺はまさに今 絶賛遭難中 いや… 体が動かないこの状況は、かなりヤバイ まだ救いを求める事が出来る段階ならどんなにいいか。 誰も来ない、見つかりっこないヘンピな場所では、すでに三途の川をクロールでバッチャンバッチャン泳いでいると思う 最初は冷たかった雪も、今は暖かく感じている辺りなんか もう… (アウトだろ) 大学の仲間と来た泊まり掛けのスキー旅行 散々滑った後 『腹減ったから戻ろうぜ』 ダチのその言葉に頷かず 『あと一回滑って来るから』 そう答えてリフトに乗り込んだ その後、軽快に滑る俺に待ち構えていたのは、落とし穴を隠す様に雪が降り積もった場所。 そんな所に足を取られ 落ちて 転がり しこたま体を打ち付け 今に至る

ともだちにシェアしよう!