4 / 6

第4話

晴れ間が覗く日曜日。 待ち合わせ場所には私服姿の雅紀が雪翔に満面の笑み。 雪翔も釣られるように笑顔になった。 雅紀に連れられ、先日の寿司のお礼にとイタリアンのお店で食事を楽しんだ。 会話も弾み、雪翔にとって、雅紀は実の兄のようでもあり、すぐに打ち解けた。 食事の最中、突然、雅紀のスマホが鳴り響く。 「ちょっとごめんね」 一言、加えて、雅紀はスマホを手に取り、なにやら会話を始めた。 「...今から?今日は用事ある、て言ってなかった?」 そんな雅紀を眺めながら、雪翔はペペロンチーノを食べていた。 「今は困るよ...うん、うん...だったらいいけど...わかった」 スマホを切ると、 「ごめん、雪翔、知り合いが来るけど大丈夫かな」 一瞬、雪翔はきょとんとしたが、すぐに頷いた。 雅紀の知り合いとも会ってみたいと思った。 2人は食事を済ませ、互いにドリンクを飲み、会話をしながら、雅紀の知り合いが来るのを待った。 「雅紀、お待たせ」 テーブルに現れた、180はありそうな雅紀と同じくイケメンな20代らしき青年が微笑んだ。

ともだちにシェアしよう!