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296day・sat・1/1 ※R18

 昨日は、さすがに飲みすぎた。  二人して、正午すぎにのろのろと起きてきてシャワーを浴びやっと人間に戻った感じだ。 「混んでると思うけど初参りでも行くか?」 「ご実家に戻らなくていいんですか?」 「もう義理は果たしたし、いいだろ。せっかくだから明日帰るまで観光でもしていけよ。この時期だと雪が多すぎて移動大変だけどな。すぐ近くに有名な神社あるし、観光も近場ならいいんじゃないか?」 「そうですね。それじゃあ深森さんの地元、案内してもらおうかな」  やはり昼過ぎとはいえ元旦の神社はとんでもなく混んでいて1時間近く並んでやっと社殿に着き、お参りすることが出来た。鈴を鳴らし、賽銭を投げ二礼二拍手一礼する。  並んで社殿に祈る桐生の横顔を眺める。  来年もまたこいつとお参りに来るのだろうか……。  いつか母親にも、こいつとのことを話す日が来るんだろうか……。  平凡だと思っていた俺の人生にまさか、こんなことが起こるとはなーー神様も俺が平凡すぎるからって随分大きな石を投げつけてきたよなーー。  でも不思議と覚悟は決まっていて、気持ちは落ち着いていた。  誰に何を言われても、構わない。  そりゃあ将来はどうなるかは解らないけれど、今はこの恋愛に向き合っていたいと心から思えた。  ・・・・*・・・・*・・・・*・・・・  軽く市内を廻り、お土産を買ったり、お約束のようなきりたんぽ鍋を食べ旅行気分を満喫してホテルに戻ったのは8時過ぎ。冬の田舎の夜は早い。観光地とは言え、店はほぼ閉まるし、外は真っ暗だった。飲み直すなら部屋にしようと軽く買い物をして慌てて戻ってきた。  部屋に入った途端、桐生に後ろから抱きしめられた。 「もう限界なんですけど……」  言われて体が熱くなる。確かに昨日の夜から中途半端な気分だった。 「ちょっと! シャワーぐらい」 「ダメ。今すぐ繋がりたい……」  ベットに倒され服を剥がれる。 「たくさん着てるから脱がすの大変ですね」  笑いながら桐生は着込んでいる服をめくり上げた。 「自分で脱ぐよ」 「楽しみを取らないでください」  すっかり脱がされるとまだ暖房が効いていない部屋の冷気がひんやりとした。  桐生は、まだ服を着たままだ。 「お前も脱げよ」  俺ばっかり恥ずかしい。脱がせようと桐生の服に手を伸ばすがかわされた。 「深森さんをいっかい気持ちよくしたらね」  勃ち上がっている自分の物を持って口を開けている桐生の姿が見えた。 「……ちょ、ちょっと待て!」 「ダメです」  思わず身を引いたが、強く腰を掴まれると、ぬるりと暖かいもので飲み込まれる感触がした。あの桐生が俺のものを口に入れてる。その衝撃だけで今すぐイキそう。 「……たのむ……離してくれ。出る!」  ああ、もう今すぐ出したい!  でも桐生の口に出すのだけは勘弁だった。  なのに、わざといいところを刺激してくる。  吸ったり、舐めたりして、わざと音出してる! 「出していいですよ」  バカ! いいわけないだろう! 「……頼む……頼むから……」  身を捩って逃げようとするが、腰をグイっと戻された。 「……強情ですね……」    思い切り飲み込まれると、ピリッとした痛みが走る。こいつ噛んだ! 「……あ、あぁ!!」  も、無理! 思いっきり出してしまった。  気持ちいい。目の前がチカチカする。   「……結構にがいものなんですね……」  なに冷静に感想を述べてるんだよ!  俺のものを飲んで、手についたものまでペロリと舐めていた。   その姿がすげーエロい。 「なんでもしてあげる……だから 俺のこともっと好きになってね」  言いながら桐生がゆっくり覆いかぶさってくる。  なんだか、くすぐったいような……幸せな気持ちでその背を抱きしめた。   ・・・・*・・・・*・・・・*・・・・  桐生は幾度もしたくせに、ずっと俺の中から出ようとしなかった。 「おま……いい加減に……抜けよ」 「イヤです」  言うと、またゆっくりと腰を動かす。  動くたびに桐生の出したものが間から溢れてくるのが解った。  暖かい感触と桐生が動く度に音がする。  恥ずかしい……一度綺麗にすればいいのに……。 「深森さんの中すごい暖ったかいし、気持ちいい。このまま溶けちゃいたい……」  もう幾度か分からない位出してるのに、桐生の気持ちよさそうな顔を見てるとまた体の中が熱くなる。 「お願い。深森さん、昨日言ってくれたこと。もういっかい言って……」  覗き込む桐生の甘い顔。 「……好きだ」  言うと、堪らなく嬉しそうな顔をする……。  その顔を見ると、すごく切なくて胸が締め付けられた。 「嬉し……」  強く抱きしめられる。  お前の辛い何かを少しでも埋められるなら何度でも言ってやるよ。 「愛してる……」  そう言うと桐生の物が質量を増すのがわかった。  また動きが激しくなる。 「あ、あぁ……!」  限界まで自分の中を広げられて擦られる感触……桐生が動く度に痺れるような熱い摩擦が起きて堪らなく気持ちいい。最初あんなに痛かったのにもうお前の形を覚えている俺の体は快楽しか感じなくなってる。  好きだから、こんなに気持ちがいいんだ……愛しているから受け入れている。  気持ちと体って連動してるんだな。堪らなく気持ちよくてほんとに溶けそう……。 「……きもち……いい……」  もっと、もっと、伝えないと……。  強く桐生に抱きついた。  ・・・・*・・・・*・・・・*・・・・  眠る深森さんの顔を覗き込んで頬にキスをする。    (初めての時もこうしたよね…)  もうすぐ1年。  思ったより時間がかかったな…。    でも、やっと捕まえた。  もっともっと俺を好きになってね。  あなたは俺を裏切らないでね……。

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