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第121話「自分か他人かの違い」

れろ、れろ、と肌を撫でるように内腿を芽依の舌が這う。 「ん、、ん、、」 鷹夜は大きく声を上げることはないものの、吐息まじりの悩ましい小さな声を漏らしていた。 くすぐったい。 今までされたことのない事を次々と芽依にされている。 それは恥ずかしくても、恥ずかしさすら快感に変わるような甘さがあった。 「ここ、触ってほしい?」 「んあっ」 どうせ脱ぐのだから格好つけたくて履いてきたボクサーパンツだと、勃起した性器の形がくっきりと分かる。 芽依はその先端をキュッと摘むと、ビクンッと跳ねた鷹夜の太ももに口付けた。 「さわ、らなくて、いい」 弱々しい声が返事をする。 「いいの?ここ触ったら、もっと気持ち良くなれるよ」 「ん、、く、口で、しないなら、」 「何で?」 「風呂に入ってない、汚い、嫌だ」 鷹夜の顔は真っ赤で、はふ、はふ、と息を繰り返している。 目の前にいる俳優をしていると言う男は美しくて、鷹夜を魅了しながら苦しめるみたいに愛撫してくる。 鷹夜のそれはパンパンに膨れてしまっていた。 「め、いっ、先っぽ、やめろ、、!」 「鷹夜くんのこれ、いい匂いする」 「やめろって!」 パンツの布越しに鼻先を性器に埋めた芽依に驚き、脚の間にある彼の頭を掴んだ。 いつも撫でている髪が憎たらしい程フワフワと内腿に当たってくすぐったく、思わず身を捩らせる。 本当に、恥ずかしい事ばかりされる。 「いやだ、芽依ッ、嗅がないで、そんなとこ」 「いやらしい匂い、、ねえ、俺これ舐めたいってずっと言ってるの、分かってるよね?」 「あぅっ」 布越しに熱い舌がべろりと根元から先端までを舐め上げた。 漏らした声が情けなくて悲しくなり、鷹夜は自分の口元を両手で覆って涙目になりながら芽依を見下ろした。 「鷹夜くんのちんぽ見ーせーて」 「あ、いや、嫌だ、あっ」 芽依がとうとうボクサーパンツに指をかけ、鷹夜が口元を手で覆うのに必死なのをいい事に、何の抵抗もなく布を下げていく。 1ヶ月ぶりの鷹夜の性器が、ブルン、と揺れて芽依の目の前に現れた。 「ん、いい形。色もえっち」 「も、嫌だ、うっ、嫌だッ」 久々で恥ずかしさに負けた鷹夜は泣きそうになりながら自分のそれから目を背け、手で顔を隠す。 そんなものお構いなしで、芽依は顔を隠している鷹夜の腕を掴んで退かせた。 バチン、と視線が絡まる。 一度絡んでしまうと、芽依の「見て」と言う眼差しが強くて目が離せなくなった。 「コレ、口に入れるから見てて」 「嫌だッ、本当に汚いからやめてくれ、本当に、」 「待てないよ。1ヶ月も待ったんだよ」 「嫌だ、いや、あ、やめろ、やめて、芽依、芽依ッ!ぁ、」 芽依が見せつけるように出した舌が段々と性器の先端に近づいていく。 テレビは旅番組が終わって、居酒屋をはしごしながら飲み歩く番組に切り替わっていた。 飲み歩きに参加する俳優の自己紹介が始まり、今日行くお店の歴史や名物のオススメが入る。 そんな音を、2人は頭のどこか遠くで聞いていた。 「、ぁあっ!」 舌が。 芽依の厚みがあって柔らかく、生温かい舌が鷹夜の性器の先端に触れた。 「可愛い、鷹夜くん」 右手で根本を支え、芽依は先端をゆっくり舐め回す。 ぬるぬるとしたなんとも言えない肌触りが性器を這い回ると、鷹夜はその快感で表情を歪めた。 「あ、あっ」 「口、入れるよ」 「あ、あ、あ、、芽依、芽依っ」 「鷹夜くん、撫でて。頑張るから」 「んぅうっ」 掴んでいた鷹夜の手を自分の頭に誘導すると手を離し、芽依は小さく頭を撫で始めた感触に目を細めながら、鷹夜の性器をゆっくりと口に入れていった。 「あーっ、あーっ、、!」 掠れて消えるような声で、鷹夜はあまりにも久しぶり過ぎる人の口内の温度とぬめりのある感触に、堪らず背中を曲げて身体を丸め、芽依の頭を抱え込んだ。 「ん、、ん」 「わあっ!?あ、うっ、はあっ、あっ!はあっ」 「ん、」 ずぶずぶと根元まで咥え込み、舌で性器の先端を舐め回す。 裏筋、亀頭のすぐ下の辺りをわざと強めにゴリゴリと押すと、鷹夜の身体がビクンッビクンッと何度も跳ね、芽依の頭を抱える手が震えた。 (感じてる。可愛いなあ。フェラ、いつぶりなんだろう、鷹夜くん) 「あっく、、あ、あ、、ぁ、」 「鷹夜くん、気持ちいい?」 「あ、あっ、気持ちぃ、芽依っ、あっ」 やがて芽依のフェラに慣れてくると、やっと鷹夜の身体から余計な緊張や力が抜け始め、芽依が良いところを舐めたり吸ったり刺激する度に、褒めるように優しく彼の頭を撫でるようになった。 芽依はそれが嬉しくて、余計にフェラに力を入れる。 「んっんっ、あっ、んっ」 ぢゅぶっぢゅぶっ ぢゅっ 「んひっ、んっ、あんっ」 尿道の入り口を吸われるのが堪らないらしく、しばらく口の中で揉んで全体を吸い上げてからそこに吸い付くと、鷹夜は高い声で応えるように喘いでくれる。 それをしながら、芽依はうずくまって自分の頭を抱えている鷹夜の胸元に手を伸ばした。 「あっあっ、あっ、、ぁ」 カリッと急に乳首を引っかかれ、思わず鷹夜の身体がビクつく。 (まずい、まだ乳首、感じない、、) 急にプレッシャーを感じた鷹夜は、思わず芽依の頭を離し、彼から身体を遠ざける。 「ご、ごめん、乳首、、感じない」 また期待外れだと言う顔をされるだろうかと身構えて、震える声で恐る恐る言った。 「うん。ゆっくりしよ」 「え?、あっ」 全部承知していたらしい芽依は膝立ちすると、鷹夜の性器を右手で扱きながら彼の着ているTシャツを捲り上げ、ピン、と勃ってはいる乳首を見つけると、そこに頭を寄せてべろりと舐め上げた。 「あっ」 ビク、と肩が揺れる。 (あれ、、何だ今の、おかしい) 鷹夜は一瞬、それに感じた事のない違和感を覚えた。 「指じゃなくてゆっくり舐めるから、俺のベロに集中して、何されてるかちゃんと見てて」 「ん、、頑張る」 「ンンッ、、最高じゃん、頑張ってくれるとか」 鷹夜の素直な返事に何故かときめきながら、芽依は手を動かし続けつつ、鷹夜の乳首に吸い付く。 「んっ、、んっ、あっ、はあ、んっ」 芽依がやりやすいようにと鷹夜はガバッと脚をM字に開いてソファの上に乗せ、性器を差し出し、ソファに身体を乗り出す芽依との距離を詰めた。 「可愛い、えっちな格好になっちゃったね」 「この方が、やりやすいだろ、んっ」 「効率考えちゃうとこ、鷹夜くんらしい」 「んっ、、上、脱ぐ?」 「うん、脱いでくれた方がやりやすい」 芽依が怪しく笑う顔を見ながら、鷹夜は言われた通りにTシャツを脱いだ。 半端にパンツだけを履いている姿になると、シャツを捲っている必要がなくなった左手が空いた芽依は鷹夜の右の乳首を指でいじり出した。 「んふっ、あっ!」 ビクビクッと鷹夜の身体が反応する。 後ろの穴以外、おおよそ人の性感帯と言う部分を芽依に愛撫され、堪らず性器の先端からじわじわと我慢汁が溢れた。

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