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第122話「これからずっと飲む」
(あー、ダメだ、可愛い。普通にフェラできちゃったし、もう全然無理。好き過ぎる)
ぢゅぽっぢゅぽっと派手な音を立てて、芽依は鷹夜の性器を口から出し入れしている。
M字に大きく脚を開いたまま、鷹夜はソファの背もたれに背中を強く押し付け、芽依が与えてくるその快感から逃げたくて身体を捻ったりしていた。
「ぁンッ、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だッ、芽依ッぁあっ!」
「ん、可愛い、好きだよ、んっ」
「あぁうっ!!」
この1ヶ月、ずっと言われたくて仕方なかった「好き」と言う言葉に、密かに後ろの穴がきゅんっと締まってしまったのを感じる。
鷹夜は性器から与えられる快感に喘ぎながら、カリカリとずっと乳首を引っ掻く指先の動きにも腰を揺らしていた。
先程から、フェラされていたと思ったら次の瞬間には乳首に吸い付かれ、舌で転がされて刺激されてを繰り返している。
もうどこがどう気持ちいいのかが分からない。
ただただ身体が怠く、熱く、声が抑えられなかった。
「んん"ッ、嫌だ、あ、あっ!」
「可愛い。乳首感じるようになった?」
「ぅああっ、い、や、んひっ!んっ、吸う、のっ?」
女の子みたいだ、と思ってしまった。
平たくて何も出ない胸に吸い付かれて、小さい乳首を必死に愛撫されている様が。
視線を落とせば何もかも完璧な筈の男が、夢中になって自分の乳首に舌を這わせて愛しそうにしゃぶっている。
切なくなった。
悲しいと言う意味ではなく、その姿があまりにも愛しくてならない。
フェラをやめてまた乳首を吸い始めた芽依の頭に手を伸ばし、ゆっくりと汗ばんできた髪を撫でると嬉しそうに細められた視線がこちらを向いた。
「んっんんっ」
「ねえ、感じる?」
低い声がいやらしく、腰の奥にビリビリと響いた。
「か、感じっるっ、すごい、アッアッ、びりびりして、るっ」
「んー、可愛い。鷹夜くん可愛い、好きだ。大好き」
「い、わなくて、いいっ、はんっ」
わざと舌でクリクリと乳首を擦るところを見せつけられる。
芽依のいやらしい舌の動きと、それが動く度に与えられる快感が視覚的に繋がって、何故だか罪悪感が浮かんできた。
「芽依、あっ、芽依ッ、芽依ッ!」
「ん、どした?」
ビクビクッ、と不規則な痙攣のように鷹夜の身体が反応し始める。
頭を撫でていた手が、グッと力を込めて芽依の頭を抱え込み、顔を胸に押し付けてくる。
「んむっ、、鷹夜くん?」
「イ、ク、、」
恥じらった小さな声が聞こえた。
「ん、分かった。ちんこ舐めさせて」
「だめ、嫌だ、本当に出る、芽依、やめて」
「飲ませて。鷹夜くんの」
「あ、ん」
鷹夜が緩めた腕から抜け出した芽依は彼の唇を優しく塞ぐ。
熱い舌を絡め合うと、恥ずかしさやら罪悪感やらよりも解放されて気持ち良くなりたい気持ちが大きくなってしまった鷹夜は、芽依の舌の動きに応えながら夢中でキスをした。
「芽依、んふっ、芽依、芽依ッ」
「ん、ね?イキたいよね?イかせていい?」
「んうッ、い、イキたいっ、イキたいッ」
鷹夜に自分の唾液を飲ませると、芽依は満足そうに笑んで彼の脚の間にうずくまっていく。
だらりと先端から先走りの精液を垂らしているそれに、ハア、と熱い息を吹きかけて時間をかけて口に入れた。
「あ、あぁあっ」
鷹夜は芽依の頭に手を添えて、優しく撫でながらビクンッビクンッと身体を跳ねさせて目を細める。
切ない。
満たされたい。
ねっとりした感触と温かい体温に包まれた性器が優しく、たまに強く激しく舌に翻弄されては射精感が込み上げてくる。
「あんっ、出したい、だし、た、いっ」
堪えられずに脚を閉じると、鷹夜の太ももに芽依の頭が挟まれる。
あまり肉のない両の太ももに挟まれた芽依は、相変わらず熱い棒を舐りながら鷹夜を見上げ、顔と太ももの間に手を差し込んで内腿を優しく撫でた。
「あっ、はあっ、ハアッ、あっ、!」
「出して」
「あえっ、あっ、はあっはあっハアッ」
胸が大きく早く膨らんでは萎んでいく。
激しく呼吸する鷹夜の胸元をチラリと見つめて、芽依は彼のそんな姿すらも愛しく思った。
「出して、鷹夜くん」
「んくっ、んっ、んんん、んっ、、!」
「出して」
ぐぷぷ、と奥までそれを咥え込むと、玉を右手で揉みながら少しずつ口を上に滑らせ、亀頭だけ丸々口に入れて強く吸った。
「ぁあッ!!」
「出して」
「ひっ、、んっ、んっ、あ、イク、イクッ!イクッイクッ、芽依、め、えっ、い、あッ、〜〜ッ!!」
全身に力が入り、ビクビクッと大きく体が震えて、芽依の頭を抱える腕の力が強くなる。
びゅくっ、と射精しながら声にならない声で叫び、鷹夜は自分の身体がドロドロに溶けていくような感覚を味わいながら気持ちの良さに眼を閉じた。
「はあ、はあっ、はあっ」
「ん、」
「うわっあっ、アッ」
射精し終えた性器に吸い付き、尿道に残ったそれを吸い出そうと芽依が喉に力を入れてくる。
鷹夜は驚いて腰を引こうとしたが、ガッシリと芽依の腕が絡み付いていて動けなかった。
「あっ、あっ、、!」
された事のないそんな感覚に堪えられず、深く早く呼吸をしながら鷹夜は力の入らない手でゆっくりと芽依の頭を撫でた。
サラサラの髪は指が引っかかる隙間もない。
「んっ、ふう、、ふぅ、、芽依、もういいよ」
「ん、」
ゴク、と何かを飲み下す音が彼の喉から聞こえた。
「えっ、」
まさか、と恐る恐る目を見開いて、音のした方を見下ろした。
「んー。飲めるもんだなあ、好きな人のだと」
「の、飲んだ?飲んだの?精液?」
「飲んだよ。ホラ」
ガパ、と開けた芽依の口の中を覗くと、白い塊なんてどこにもなく、綺麗に並んだ歯列が見えた。
「飲むなよ、、飲むなよおもう本当に!!何してんの本当に!!」
「あぃたッ!ひど!このッ、これからフェラするたびに飲むからね!?」
「やめろよ病気んなる!!」
先程の甘ったるい雰囲気やら妖艶さやらはどこへやら、バシンッと思わず芽依の頭を叩いてしまった。
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