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第130話「未知の穴」

「あ、あっ、やめろ、広げんな、ダメだって!」 「よく見えないんだよ。湯気で」 「嘘ばっか、、ぁあっ、んっんっ」 鷹夜の体温よりも、芽依の体内の温度の方が今は低いようだ。 冷たくてぬるっとした舌が尻の穴を舐め上げるたび、ビクンッビクンッと、嫌だと言うのに腰が跳ねてしまう。 鷹夜が湯船の縁に両手でしがみ付いているのをいいことに、芽依は両手で彼の尻たぶを掴んで左右に広げ、ヒクッとたまに動いてしまうその穴をじっくり観察していた。 「んー、可愛い。すごい、ヒクヒクしてる」 「見ないでいいから、やめ、あはっんっ!」 「ぁに?」 べろ、とそこに舌を這わせながら、鷹夜の文句に「なに?」と問いかける。 震える肩越しに、鷹夜がこちらを振り向いて涙目で睨んできているのが見えた。 「何しても可愛い」 「ふざけんな、こんな格好、っ、あ、あぁあ、あっ」 「ぁにいっへるの、ひこえない」 「聞こえてる、だろッ、ぁんっ、芽依、それダメ、ッ!ほじるのはっ、、んんんッ」 穴を囲うヒダの中心を硬くした舌先でこじ開けようとグリグリ押され、鷹夜はあまりの気持ち良さに腰の奥がずくずくと疼くのが分かった。 既に性器は痛いくらいに勃起して、お湯の中でふよふよと浮いている。 「入っちゃう、入っちゃう入っちゃう入っちゃうッ、やめろって!んっあっアッ!!」 壁に頭がぶつかりそうで、鷹夜は必死に左手で壁を押し、右手で浴槽の縁にしがみつき、溺れないように腹筋に力を入れた。 穴の中に舌を突っ込もうと舐め続ける芽依に足をバタつかせて抵抗を試みたが、バシッと叩かれて足首を握られて止められた。 「されたかったんでしょ?」 「違うッ、アッアッ、入れんな、中はダメッんっ!」 「中だめ?ん、気持ち良くない?」 「ぁあっあっ」 段々と熱くなってきた舌をピト、と穴に蓋をするように張り付かせ、芽依はそのまま動かなくなった。 「あっ、、、?」 物足りなさを感じた鷹夜が後ろを向く。 もうのぼせるくらいに身体が温まってしまった。 できる事なら冷たいシャワーを頭から浴びたい。 それかかき氷とかが食べたい。 「芽依、、芽依、どしたの、んぁっ」 「気持ち良くないのかなって」 ペロ、と穴を舐め上げて口を離すと、芽依は中指の腹でゆっくりとヒダをなぞるように擦った。 「鷹夜くんのこと気持ち良くしたいのになあ〜〜」 「ぁ、んふ、ん、、恥ずかしい、んだよ、あっ」 「俺しか見てないよ」 「あ、あぁ、〜〜ッ!」 ぢゅううっと急に吸いつかれ、鷹夜は反射的に尻に力を入れて穴を閉じた。 鷹夜は本当に気持ち良いときは掠れて聞こえない声で叫ぶが、今まさにそれが出たので芽依としては満足だった。 「可愛い、好き。もっとここ、俺が触るのに慣れてもらおうね」 「ぁンッ、んっ、ふ、、あ」 「鷹夜くん、俺しか見てないよ。俺しかいないよ」 芽依の優しい声と、ちゃぷ、ちゃぷ、と言う静かな水音、鷹夜の荒い息遣いだけが浴室に響いている。 「鷹夜くん。力抜いて、声聞かせて」 「嫌だ、アッ」 「聞かせて」 「んっ、んっ、、芽依、好き、ンッ、芽依ッ」 窄んだ穴をぐちゃぐちゃに舐めながら、芽依は静かに鷹夜の穴に右手の中指を近づける。 「好き、はダメでしょ。反則だよ」 唾液をたっぷり塗り付けた穴はたまにクプ、と小さく動く。 「芽依、芽依っ、ぁあっ」 チロチロと穴を舐めつつ、芽依は鷹夜の小さな穴にゆっくりと指をつけ、少しずつ押し込み始めた。 「ぅあっ、んっ、あ、中、だめ、中はっ」 「指だから、大丈夫」 「あっ、うそ、入る、んわっ、あっ、ああっ!?」 つぷん、と指先がそこに入ると、指はどんどん飲み込まれていって、穴を押し広げ、すぐに第二関節までが中に埋まった。 「ふっ、、ふぅっ、」 出ていく事しかさせたことのないそこに押し入ってきた異物感。 腹が苦しくなるのかと思えばそんな事もないが、異物を出そうと言う感覚が取れず、腸がぎゅう、と動いた気がした。 「ここ、かなあ」 「んアッ!?」 ずっぽりと奥まで入った中指でしばらく出したり入れたりを繰り返した後、芽依は鷹夜の腹の裏を探るように指を曲げた。 その瞬間、今までの異物感と違う甘い痺れを感じて、鷹夜の身体が大きく震えた。 「前立腺、あたった?」 「し、らなっ、あっんひっ、んっんっんっ!」 芽依が指を曲げるたびにゾワゾワと背中が粟立つようで落ち着かない。 性器以外で感じた事のない快感が強過ぎて、上手く呼吸が出来ずに何度も何度も情けない声が漏れる。 鷹夜はそんな自分が嫌で、けれどどうせ聞いているのも、こんな姿を見せているのも恋人である芽依だけなのだと思うと逆に心地良くて、肩越しに彼を振り返って声を上げた。 「芽依っ、芽依ッ!」 「んん、可愛すぎる。良い顔。気持ち良いんだ?」 「気持ちいっ、はあっ、はあっんっ、もっと、芽依っ」 「ちんこ勃ってるよ?扱かなくて良いの?」 「んっ、ふぅ、んっ」 芽依の指の動きや刺激に耐えられず、鷹夜は垂れそうになる唾液を何とか飲み込んで芽依に言われた通りに勃ち上がったそれに右手で触れる。 水中で扱くと言うのは変な感じがした。 ちゃぷっ、ちゃぷん、ちゃぷっ 性器を擦るたびに、お湯が湯船から落ちて行く。 扱き始めると手が止まらず、鷹夜は左手で必死に浴槽の縁を掴んで身体を支え、コツン、と額を壁に押し付けた。 そうしていないと、段々と手が辛くなる。 「あぅっ、あっ、はあっはあっ、あっ」 「鷹夜くん、イケそう?」 がぶがぶと鷹夜の尻たぶを甘噛みしながら指を曲げて何度も彼のいいところを擦り、芽依は体勢的に鷹夜が辛くなってきたのを察してそう聞いた。 「い、け、そ、、ん、んふっ、んっ」 「じゃあ鷹夜くんがイったら終わりにしよっか」 「あ、まっ、やめて、ンッ、イク、イクっ、あ、あ、」 「イって。見てたい」 穴がぎゅうう、とキツく締まり始める。 力が入っては抜け、入っては抜けを繰り返すのに合わせて芽依が指の動きを激しくすると、鷹夜がカクカクと腰を振った。 「あんっ、あっ、あっ!イク、やだ、イクッ、芽依、芽依ッ!」 「うん、いるよ。いるからね」 芽依はそう言いながら、少し強い力で奥を引っ掻いた。 「あ、ああっ、あ、ふっ、あっ、、ッん、イクッ、ん、〜〜ッッ!!〜ッ!」 連続して痙攣したように身体が震え、芽依の指を咥え込んだまま、鷹夜が絶頂を迎えた。

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