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第138話「痛くないよ」

「本当に可愛い」 「あ、芽依、芽依っ」 「大丈夫。鷹夜くんのちんぽ、生で触るだけだから」 「あ、ふぅ、んっ」 シュル、と布と肌が擦れる音がやたらと大きく聞こえた。 リビングのテレビは電源を消して来たので、家の中は無音だった。 芽依が鷹夜の履いていたボクサーパンツを彼の脚から抜き去ると、それはベッドの下にポイと落とされてしまった。 「可愛い」 真っ赤な顔をした鷹夜を見下ろして笑う。 そう言われて嫌になったのか、彼はシーツを握り締めていた手を離して顔の前に被せ、芽依の視線から逃れるように横を向いた。 「ここもぬるぬるにしよっかな」 「え?」 キュポッと蓋を開ける音を立てて、芽依はボトルの中身を手に乗せた。 人肌まで温めてからと言うのは良く聞くので、冷たいなと思わなくなるまで手で包んでおいてから、良さそうな温度になった瞬間、右手を鷹夜の起ち上がったそれに這わせた。 「あぅんっ、?!」 「冷たかった?ごめんね?」 「ち、ちがう、びっくりした、んっ」 ぬるっぬるっと滑りが良い。 先端から漏れていた鷹夜の先走った精液とゼリーを混ぜてしまいながら、芽依は鷹夜の肉棒をゆっくりと先端から根元まで丁寧に擦る。 「ぅあ、すごぃ、これ、アッ、ん、んっ」 「気持ちいい?痛くない?」 「ん、気持ち、いい」 「滲みたりしてない?」 「大丈夫、あっ、あっ」 自然と漏れる声をそのまま芽依に聞かせるように、鷹夜は無理に口を閉じる事なく、小さくでも嬌声を上げた。 思っていたよりも潤滑ゼリーが気持ち良い。 ベタついた手で扱かれると皮を引っ張られるようで逆に手コキが痛いときがあったのだが、それが全くない。 乾きそうだなと思うとすぐに芽依が左手にゼリーを出して温め、また性器に塗り付けてくる。 絶妙なタイミングだ。 (こう言うのは器用にできるんだよなあ、この子) 歳下の恋人の応用力に少しだけ笑いが漏れた。 「穴触るよ」 「えっ、あっ!」 「ごめんよく見えないから、お尻持ち上げる」 「んっ!」 グン、と下半身が持ち上げられ、脚を開かされる。 ペロン、と玉の裏まで見せるような体勢に鷹夜は悲鳴が出そうになった。 前に会社の誰かが風俗でこんな格好をしたと言っていたような気がした。 「ぁんっ!?」 尻から腰にかけて、その下に芽依の太ももが差し込まれている状態。 少し息苦しいけれど、ドキドキした。 前屈みになっている芽依の目の前に、自分の尻の穴があるからだ。 (舐められるっ) 「ん、」 「ぁあんっ」 思った通り、べろん、と穴を芽依の舌が舐め上げた。 「あ、あ、あっ」 「ん、、ん」 「ぅああっ、あっ、それいや、だっ!」 舌はすぐに穴の中心をほじり始め、鷹夜はその刺激や感触が堪らずに腰を揺らしたり身体を捻ったりする。 またキュポッとボトルの蓋が開く音が聞こえた。 「や、だっ、、ぁ、んんっ、芽依、芽依っ、あっ」 「大丈夫。指入れるだけ」 「あ、あぅっ、あっ」 潤滑ゼリーを温め終えて、たっぷりとそれが絡められた指が鷹夜の穴に添わされた。 「んひっ、いっ」 始めは穴の周りのヒダをほぐすように、ぐるぐると指先で触られる。 それから徐々に穴の中心を押し始め、少し指先をめり込ませてはほぐすように指先を揺らされる。 「ぁんっ、んっ、んふ、んっ」 体勢の苦しさなんてどうでも良くなった。 自分の腰が揺れるたびに、脚の間の性器がプルンプルンと合わせるように揺れている。 たまに先端が腹に擦れると、先走った精液がグチャ、とそこにつく。 「芽依、んっ、芽依、入れて、」 「ん?もう大丈夫そう?」 「ん、入れて、入れて」 泣きそうな目がチラ、と芽依を見つめる。 鷹夜の脚の間からそちらを見つめた芽依と、バチンと視線が絡まった。 「可愛い。入れるよ?痛かったら言って。ゆっくりするから」 「わかった、ぁ、ぁああっ、ああっ」 ちゅぷん、と中指が鷹夜の尻の穴に埋まった。 「あ、あぁ、あっ」 「痛くない?大丈夫だよね?」 「ん、んふっんんっ」 ぬぬぬ、と指が滑り込んでくる。 指1本だと圧迫感はないが、やはり「出したい」と言う感覚が起きて穴の中が動く感じがする。 芽依は鷹夜の様子を見ながら指を奥に進め、前回と同じ中指の第二関節までを押し込んだ。 「っあ、へっ、、うぅっ、んっ」 「大丈夫?1本入ったよ。痛い?苦しくない?」 「大丈夫、んっ、大丈夫だから、ンッ」 「動かすね」 「んんんっ」 ぐに、ぐに、と中で指が曲げられる。 曲げた瞬間に指先が擦れるポイントが堪らなく気持ち良く、鷹夜は腰を揺らして「そこが良い」と芽依を誘った。 「可愛い。好きだよ」 「あ、い、今、そこはっ」 「ん、」 後ろの穴から指を出し入れしつつ、芽依は鷹夜の放っておかれた性器を左手で持ち上げて舌を這わせた。 「あぁあっ!今やめろ、今は、ああっ」 「可愛い。可愛い」 「芽依やっ、やめてっ、やめ、ぁんっ、すごい、あっ、出る、出るッ」 「もう?」 「ぁ、あっあっあっあっ、イク、ごめん、イクっイクうッ!」 ビュルっと鷹夜の性器から白いドロッとした液体が発射される。 イク瞬間に鷹夜が芽依の手を剥がしたせいで、ぶるん、と勃ち上がった性器は鷹夜の顔を目掛けて射精してしまった。 「ぅわ、なん、これ、、最悪、アッ!」 「飲、ま、せ、ろ、よ!!」 「えっ?いや、だって、ぁんっ!ま、待てよ芽依、ダメッ、そこだめ、だめッ」 「俺がフェラしたら全部飲ませる約束は?」 「してないっ!そんなの知らなッ、うっ、待って、ぁあっ、ひっ、や、あああッ」 潤滑ゼリーが足された。 解された穴に2本目の指が入ってくる感覚は流石に少し腹に来て、鷹夜は射精した精液を拭いたり何だりする暇もなく、精液まみれの顔のまま喘ぐ。 キツい、苦しい、けれどやはり、何か気持ちの良さがある。 「に、ほんめっ、だめっ、あた、るっ」 潤滑ゼリーのおかげで、芽依はそれ程苦労せずに2本目の薬指を中指と一緒に奥まで入れ込めた。 第二関節を過ぎて指の根本まで咥えさせると、2本まとめて折り曲げ、鷹夜が腰を揺らすところを引っ掻く。 「ぁあッ、無理、無理ッ、芽依ッ、そこはだめって、今、ぅああっ!」 「入ったよ、鷹夜くん。やったあ、ちょっと進んだね」 「あっ、くふ、んっ、んっ、あっ」 「顔、汚れちゃったね」 「あ、アッ、あぅっ、あっ、ハアッ」 「お尻、ゆっくり下すから脚ちゃんと開いてて」 「ん、ンァッ、あっ」 尻を下ろす前にもう一度潤滑ゼリーを穴に塗り、中に入れる指に纏わせてから再び奥まで入れる。 何回か良いところを擦って鷹夜が反応するのを確認すると、芽依は左手で彼の尻を抱え、自分の膝の上からゆっくりとシーツの上に下ろした。 「んひっ、んっ、んんっあっ、あっ」 鷹夜はだいぶ慣れて、指2本でも難なく飲み込んで喘ぐようになった。 彼に覆い被さりながら開かせた脚の間に腕を入れて穴を掻き回しつつ、芽依は泣いている鷹夜の顔を見つめ、唇を奪う。 「んふ、んっ」 鷹夜自身、寂しかったのか必死にキスに応えてくれた。 「可愛い、好きだ、鷹夜くん」 「んっ、芽依、どうしよ、気持ち良いっ、お尻の穴で、あっ、感じるよう、にっ、なっちゃ、た、んっ」 「可愛いから全部大丈夫。お尻で感じててもカッコいいし。ね?」 「ね?」と言いながら、芽依は鷹夜の顔や首に飛び散った彼の精液をべろんべろんと舐めとっていく。 口内に出せと言っているのに貰えなかった事が余程悔やしかったらしい。 「鷹夜くんちんぽ、また勃ったね」 「んっんっ、芽依、芽依は?芽依と、イク、のが、したいっ」 「んんっ、どうしてそう可愛いこと言うの」 鷹夜の発言に、思わずチュッ、と軽くキスをした。

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