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日曜日 その1
日曜の朝、シノブはひどい頭痛で目が覚めた。
頭が痛い。
昨日はどうやって帰ってきたのだろうか?
これが俗に言う二日酔いというやつか・・・。
頭は痛いが、不思議と体は心地よい。
人肌の暖かさが気持ちいい・・・。
ん??人肌??
目を開けた。目の前にはレオの綺麗な寝顔があった。
「ん?シノブ起きた?おはよう。大丈夫か?」
「んんん・・・・・うん。大丈夫。でも頭痛い・・・」
「そうだろうな・・・。昨日どうやって帰ってきたか覚えてないだろ?」
「うん。ごめん、なんだか迷惑かけてるよね。この状況・・・」
「そうだな。俺は構わないけど・・・」
そこまで言ってキッチンに水を取りに行ってくれた。
「はい、水飲んで。頭痛いでしょ?」
「ありがとう。僕、誰に迷惑かけた・・・?」
恐る恐る聞いてみた。
「えーっと、お前のバイト先の圭吾さん?彼が色々面倒見てくれたみたいだぞ。圭吾さんが俺に連絡くれて、お前を迎えに行ったの」
「圭吾君が・・・今度の火曜に謝っとく」
「そうだな。圭吾さん、介抱してくれてたみたいだぞ」
「ううっ・・・ほんとすみません・・・」
「でも誰か迎えって言った時、俺の名前を出してくれたみたいだし・・・」
「え?俺がレオ君呼んだの?」
「んー厳密には、圭吾さんに聞かれて、レオ君って言ったみたいだけど?」
「なんか恥ずかしいです。すみません」
そう言って、布団の中に潜っていく。
「シノブ、俺、前言っただろ?いつでも頼れって。だから、嬉しかったから」
「ほんと?」
そう言いながら、シーツの隙間から少しだけ目を出す。
「お前ほんと、小鹿!!ってか小悪魔!!俺の前以外でするなよ!!やばいぞ!!」
「え??小鹿?小悪魔?何それ?」
「わからなくっていい」
「変なの・・・?」
ほんと、鈍感。
「レオ君、今日レコーディングの約束の日だけど、もうちょっとゆっくり寝てもいい?」
「ああ、いいよ。どうせ、こんな状況じゃ、録れないでしょ」
「ごめんね。もうちょっと寝たい」
「いいよ。俺も休みにしてたから、もう少しこのまま寝よう」
「うん。レオ君、あったかい」
そうシノブは言うと、またレオに抱きついて、寝はじめた。
俺、寝れない気がする・・・
レオはそう思うのだった。
昼11時。流石に二人とも目が覚めた。
「レオ君、お風呂入るよね。湯船にお湯貯めるね。僕も入りたいし」
「そうだな。お前先に入れよ。ゆっくり酒抜いてこい」
「うんわかった。その間、コーヒーでも飲んでて。お腹減ってたら、なんでも冷蔵庫開けて食べていいよ」
「うんわかった」
そう言いながら、シノブはコーヒーメーカにコーヒー粉をセットして、浴室に入っていった。
” は〜。俺、ほんと何やってんだろ・・・。シノブのこと意識し出したら、もう止まらなくなってる・・・。どうしたらわかってもらえるんだろ・・・。昨日、圭吾さんはあんなこと言ってたけど、シノブ自身が、付き合うとか、恋人とか、そういうのわかってるのかすらわかんね〜。
あいつ、オナニーすら、してなさそうだし・・・。どうしよ、俺。男同士とかわかんね〜”
ソファーに座りながらコーヒーを飲んで、シノブが風呂から出てくるのを待っている。かれこれ30分近く経っている。なかなか出てこない。少し、心配になってきた。風呂場を覗く。
「シノブ??生きてる??」
ガタタタタ!!!!
「うん。レオ君、大丈夫。寝てないよ」
「え?寝てたの??」
思わず浴室のドアを開けた。中は湯気で視界ははっきりしないが、湯船に浸かったシノブのシルエットはわかった。
「レオ君、待たせちゃったね。僕もう上がるから、そのまま入って」
「おう。もう上がるんだな。じゃあ、俺入るわ」
脱衣所でレオも服を脱ぐ。入れ替わりにシノブが湯船からでる。
「レオ君、やっぱり僕と違って、筋肉綺麗についてるね」
「え?あ、そうかな?俺、運動部だったし。確かにシノブは華奢だもんな」
「うん。僕筋肉全然ないから、少し羨ましいかも・・・」
「そうなの?じゃあ。今度一緒に運動でもするか?」
「う〜ん、気が向いたら・・」
「だよな。ははは。お前らしいわ」
「レオ君、このまま背中流したげるよ」
「え???いや、あの・・・いいよ」
「え?嫌なの?僕昨日迷惑かけたし、背中ぐらい流す!」
「わかったよ。じゃあ、ほれ、お願いします」
「そそ。素直にね」
「参った。ほんと参った。この小悪魔め」
「え??なに??聞こえない。何言ったの?」
シャワーの音にかき消されて、聞こえなかった。
シノブがレオの背中を洗う。そのタオルを掴んだ指先の細さにレオの体は素直に反応する。
まじで、やばくね?俺。
こんなに勃ってる・・・バレたらまずいよな。
自分の下半身を思わずタオルで隠す。
「レオ君、こっちも洗うよ」
そう言いながら、シノブの手が後ろから肩に伸びて、胸を触った。
「あっっ!そこ触ったら・・・」
「ん?レオ君どうしたの?」
「お前ほんと、それ、計算だったら許さないからな・・・」
「え?なに?どうしたの?」
そう言いながら、レオの体をタオルを持ったシノブの手が這っていく。
レオの背中にシノブの乳首が当たった。
「やはっんっっ」
シノブは思わずレオの背中に倒れ込んだ。
「おいシノブ、大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
そう言った時には、既にシノブはレオの足の間に挟まれていた。
「のぼせてない?」
「うん大丈夫。でも、こ、これ・・・」
シノブの目の前に、レオの大きくなったイチモツがそそり立っている。
「あ、ご。ごめん」
慌てて隠す。
「レオ君、それ、辛い?」
この前俺が聞いたことだ。
「え?大丈夫・・・じゃないかも。触ってくれる?」
「うん。この前、僕にしたみたいにしたらいい?」
かわいい顔をして聞いてくる。
ほんとにこの小悪魔め!
「ああ、お前のそれも辛いだろ?」
「あ・・・うん・・・辛い・・かも」
「かも???辛いんなら、素直にそう言えよな。ほら、こっちにきて」
シノブをレオの膝の上に座らせて、抱き合う形に座らせる。レオはシノブのそれを握り、シノブには自分のそれを握らせた。
「シノブ辛くない?好きに触っていいから、一緒に気持ちよくなろう」
「レオ君、もう僕気持ちいいぃぃぃ」
そう言いながら、シノブはレオの胸に顔をつけてくる。そのシノブの顔を、自分に向け、レオはシノブにキスをしていた。シノブにとっての初めてのキスだ。ゆっくり、シノブの唇の隙間からレオの舌が入ってくる。上唇を吸われたかと思うと、今度は舌を絡め取られる。シノブはもう全身から力が抜けて、口からは涎をだらしなく垂らしている。レオはそんなシノブの顔を見て、背筋を震わせ、シノブの首筋をまた舐めた。まだ、どこかの奴が付けた、キスマークがシノブの右首筋に残っている。それを上書きするように、レオは、シノブの首筋にキスマークを付け直した。
「ああっんっ。なんかくる〜、レオ君またなんかくるよおぉ〜」
シノブがかわいい訴えをしてくる。
「シノブ、いいよ。そのままイって」
「ああぅっんっっ・・・やあぁぁ〜」
シノブのそれからは白い液がドロドロと流れ出ている。
「レオ君も気持ちいい?どうして欲しいか言ってぇぇ」
「シノブ、そんなかわいいこと言うと、やばいから。そのまま、俺の触って」
「うん、こう??こうしたら気持ちいい?」
レオはシノブの手の上から自分のものも一緒に握って、動かした。口は相変わらず、シノブの首筋と口を行ったり来たりして、這いずり回っている。
「はあぁんっっ。レオ君、キスして〜。ちゅうがいい〜」
浴室にシノブのかわいい声が響いている。
「シノブ、俺もイクっっっ。んっっ」
そういうと、レオもシノブの手の中で果てた。
「シノブ、俺、お前のことが好きだ。お前も俺のこと好きか?」
「えっ・・・うん。好き・・・だと思う・・・」
「だと思うか・・・まあ、いいよ。そのうち俺から離れられなくしてやるから」
「レオ君?離れないよ。僕。もう離れないもん」
「お前、ほんと小悪魔」
レオは、それ以上のことがしたかったが、今日はここでやめておくことにした。レオにだって、わからない。男と付き合ったことなんてないのだ。シノブには無理もさせたくない。綺麗な箱に入れて閉じ込めておきたいくらいだと思ってしまっていた。なんと言っても、小鹿ちゃんと呼ばれているくらいなのだから。
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