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第六章・2

 心路の精をティッシュですくい取り、研悟は指に絡めた。 「二本、入れるよ」 「んぁあ。ふッ、んん!」  研悟の指は心路を押し広げながらも、敏感な部分を擦って来る。 「あ、それ、ダメ。はぁ、はッ。んんぁ!」  再び精を吐く心路に、研悟は指の動きを止めた。  彼の引き攣りが治まったころを見届けてから、再び指を蠢かせる。 (ずっと我慢してんだろうな、心路さん)  だったら、この久しぶりのセックスを、優しくしてあげよう。  心から気持ち悦いと思えるように、してあげよう。  指は三本に増やされ、始めはキツかった心路の蕾は、研悟を受け入れられるくらいに花開いた。  はぁはぁと息の荒い心路に、研悟はもう一度キスをした。 「じゃあ、挿れるよ。いい?」 「はい」  研悟はペニスを手に取り、そっと先端を心路に当てた。  ぐりぐりと浅く捻じ込み、それから深く刺し貫いた。

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