38 / 70
第六章・4
擦り付けられる心路の身体は、極上の肌触りだ。
早く、と急かされなくても、研悟はすでに昇りつめ始めていた。
「心路さん、ナカに出してもいいかい?」
「あ、あぁ。早く、中に早く……ぅ」
艶めかしい心路の声に、研悟はふるっと震えた。
腰が、痙攣を始めた。
研悟の体中が、射精を促して来る。
(妊娠したら、責任とろう)
そう心に決めると、研悟は骨まで溶かせとばかりに精を放った。
「んあ! は、あぁあ、あ! 研悟、さんんッ!」
「心路さん。……好きです」
どくりどくりと、長い射精が続いた。
(あぁ……。私の中、研悟さんでいっぱい……)
暗闇に慣れた目で、心路は研悟の両頬を手ではさみキスをした。
唇を押し付け、狂おしいほどに熱い口づけを贈った。
身体が鎮まり、呼吸が落ち着くまで、二人はキスを交わし続けた。
ともだちにシェアしよう!