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第十章・5

 とろんとした心路のまなざしが、研悟をとらえた。 「今度は、私が」 「え? 何?」  心路から引き抜かれた研悟のペニスは、様々な液で汚れている。  彼は、それをていねいに舐め始めた。 「こ、心路」 「動かないで」  きれいに舐め清めた後は、口でしゃぶって扱きだす。 「んぁ……、心路……。いいよ。すごく気持ち悦い」 「嬉しい」  研悟は脱力して、心路の甘美な奉仕を受け入れた。  一息ついていたペニスが、見る間に猛って来る。 (多分、以前の僕なら抵抗があったんだろうな)  きっと、凌也にもしてあげてたに違いない。  そして、こんなに巧く仕込まれたに違いない。  そんな風に、思っただろう。  でも、今は違う。 (どんな心路でも、僕が好きな心路には変わりないんだ) 「OK、もう放して。でないと、このまま出しちゃいそうだ」  研悟は優しく心路の頬に手のひらを当て、顔を放した。

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