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男娼和樹

外は12月。だいぶ冷えていた。 もっと厚手のコートを出すべきだったと少し後悔するほどだ。すっかり街はイルミネーションであと半月ほどでくるクリスマスのの雰囲気を漂わせていた。 時間はまだ20時半。 さっきのメールをくれた男の子がいる店に電話をする。 和樹はいるかと聞いて指名予約を入れる。さっきのメールは客がついてないから助けてくれという意味だ。最近相手してやってなかったから、6時間のコースをお願いする。 いつものホテルで待ち合わせる。指定のホテルに着いたら部屋番号を店に電話するシステムだ。 ホテルに入って和樹が来るのを待つ。 ホテルと言っても、提携されているラブホテルだ。中はだいぶ広い。和樹の好きな王室の部屋にした。天蓋がついている。風呂の蛇口をひねって、湯をためていく。 ”コンコン” 時間は21時ちょうど。ホテルの部屋をノックする音がする。ドアを開けると満面の笑みの和樹が立っていた。 「よし君、ありがと〜! うれし〜!」 そう言って抱きついてくる。 部屋の明かりはすでに間接照明にしてある。和樹はムードがあるのが好きだ。 「しばらく会えなくて、寂しかったかい?」 俺は、ダンディーな台詞を吐く。 「うん。もう僕のこと忘れちゃったかと思ったよぉ」 「忘れないさ。ただ、ちょっと忙しくてね」 「ほんとぉ?和樹のこと飽きちゃったかと思ったぁ」 和樹は甘えたな猫ちゃんみたいに、全身で甘えてくる。 「今日は6時間も一緒にいていいのぉ?いつも2時間で帰っちゃうのにぃ」 すっかり役に入っている。そうだ、和樹は演じるのが好きな男の子なのだ。俺だって役を演じている。和樹に会う時はちょっとダンディーな雰囲気でいる。お互いに、それは気がついているが、決して本当のことは言わない。それが、お金で繋がっている関係の俺たちのルールだ。 「よしく〜ん。もう和樹我慢できないのぉ〜。早くしよ〜」 演技だと分かっていても可愛いに変わりはない。 「そんなに欲しかったのかい?じゃあ、和樹の可愛いところを見せて」 「恥ずかしいぃぃ〜」 そう言いながら、ベッドに腰掛けている俺の前で後ろを向いてお尻を振りながらピッタリとしたジーンズを脱ぐ。柔らかそうな肉付きのいい小さなお尻が丸見えだ。 「ちゃんと、Tバック履いてきたのかい?」 「うん。だって、よし君、好きでしょぉぉ〜?」 「さあ、こっちにおいで」 優しく抱き寄せて膝に座らせる。和樹のシャツの裾から、手を滑り込ませる。 「はあぁあん。冷たい手で触られると、気持ちいぃ」 そう言いながら身悶える。和樹の乳首を優しく指の肌で捏ねてシャツを捲し上げる。 「よし君、ここにキスしてぇ」 和樹が自分の乳首を摘んでおねだりをする。それに応えて甘噛みをする。 「ああっっ。気持ちいぃぃ」 ますます身悶える。和樹は俺に馬乗りになって俺の服を脱がし出す。 「よし君の大きな体、大きなお手て、大きなココ、今日は僕のものだよぉ」 「ああ、そうだ。和樹のものだよ」 そう言いながら、和樹の体にキスをしていく。 「よし君、お風呂溜まってるみたい・・・。泡風呂にしてくれた?」 「ああ、和樹の好きな泡風呂にしてあるよ」 「じゃあ、僕を抱っこして、連れてって。お姫様みたいに」 「ああ、僕のお姫様」 そう言って和樹のTバックを剥ぎ取って、お姫様抱っこをする。 和樹の体はとても軽い。身長も165センチほどしかないし、きっと体重も50キロほどだろう。俺のガタイからすれば、15センチも小さいのだから、可愛らしいものだ。 湯船はすっかり泡泡になっている。この湯船は下からいやらしい色で照らすことができる。明かりはそれだけにして抱いたまま湯船に浸かった。 和樹が俺の乳首を舐め上げてきた。 思わず「うっ」と声が出る。 「よし君、感じちゃった?」 上目遣いで聞いてくる。これが合図なのだ。そろそろプレイを始めようという。 「ああ、あまりに和樹の舌が小さくて可愛くてね」 その言葉を聞いて和樹は嬉しそうだ。 和樹は自分の体を使って泡泡の湯船の中で俺の体を這う。その光景は見ているだけで十分にエロい。俺の体も反応する。 「やばいな・・・それ」 「んふっ。和樹のこと思い出させなきゃ。こんなにエロい子だって」 そう言いながら、俺の中心を握る。 「すごいぃぃぃ。よし君の大きくなったぁぁ」 そう言いながら、俺より華奢にできてる小さい手で強く握ってくる。 「和樹、もうそんなにしては、我慢が効かなくなるじゃないか」 まだ、演技は続いている。 「じゃあ、和樹のここもしてくれるぅ?」 そう言って、俺の顔の前にかわいいお尻を出してくる。 「ああ、ここが寂しかったのかい?」 そう言いながら柔らかいその尻を撫で回す。 「ずっと寂しかったんだよぉ」 そう言ってぐいっと突き出してくる。 「ここがいいんだろう?」 そう言って、その突き出されたお尻の中心にある窪みに指を這わす。 「はあぁぁん、そこ寂しかったぁ」 そのまま指を差し込んでいく。 「そこぉぉ」 ヒクヒクしているその窪みを舐め上げる。 「やあぁぁん。気持ちいぃぃ」 舌を尖らせて、もっと中を探る。もう和樹の前は、ヨダレをたらし始めている。 「和樹は、こんなに堪え性がなかったかい?」 少し意地悪なことを言ってみる。 「そんなの、言わないでぇぇ。だって、よし君会いにきてくれないからぁぁ」 うまいこと言う。 ”俺だけが、客じゃあるまいに” 「和樹のここには何がほしいかい?」 そのまま演技を続ける。 「恥ずかしくて言えないぃぃぃ」 和樹も演技を続けている。 「言わないと、わからないよ。お姫様」 そう言って指を突っ込む。 「いやぁぁん。そんなに奥触っちゃだめぇ」 「さあ、言ってごらん。何がほしいのか」 「んんん・・・よし君の、お・・・ちん・・ぽ」 その言葉で自分も我を忘れそうになる。 「いい子だ。じゃあ、こっちにおいで」 そう言って抱き上げ、湯船から出す。 「俺のここも可愛がってほしいな」 そう言うと、和樹は膝立ちになって俺のそそり立つ男根を舐め出した。シャワーをそのまま浴びる。頭から浴びるシャワーで濡れている和樹の顔が妙にいやらしい。 ”ビュビュっ” あまりに手練な和樹のテクニックに思わず出してしまった。 「んんっっ」 和樹が口で受け止める。 「ごめんよお姫様。あまりに愛しすぎて、思わず出してしまったよ」 和樹の口の前に手を出して、吐くように促す。和樹の口から、ドロっとしたものが垂れ出た。 「いいよ。よし君のは美味しいからぁ」 蕩けた顔をして、見上げてくる。この和樹という男はとても可愛い。きっと演技なんだろうが・・・。 「さあ、俺が綺麗に顔を洗ってあげようね」 そう言って、泡を和樹の顔に広げる。和樹はされるがままにしている。 そのあとは、風呂を出て和樹と性を貪りあった。こんなに熱くなったのはいつぶりだろうか・・ 久しぶりに抱いた和樹の体は暖かく、溶けてしまいそうだった。和樹も6時間の指名なのだから今日はゆっくりしたらいい。そう思って好きな食べ物も注文させた。何かリクエストがないかと聞いても、オンラインで映画が見たいと言うくらい。この日は『ティファニーで朝食を』を見たいと言ったくらいだ。だが、それ以上の欲を決して和樹は出さない。好きなものを食べていいと言っても庶民的なものを頼む。欲深い男娼はここぞとばかりに高級寿司家の出前や、シャンパンを頼む。今まで何人もの男の子を買ってきたが、この和樹はある意味プロなのだ。俺の素性も聞いてこない。そんな和樹のことは、気に入っていた。 「和樹、困ったことがあったら、また連絡してこいよ」 部屋を出るときにいつもいうセリフだ。そう言っても和樹は本当に困ったときにしか連絡してこない。そんな奴なのは分かっている。 「うん。よし君に会いたくなっちゃったら、またメールするね」 どこまでもプロな男なのだ。

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