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※第7話
権力を持つものしか、世界のルールを変えることはできないというのは、ギレンの言葉が真理なのだろう。
分かってはいるのだけれど、支配するしかないというのは、何だか悲しい結論のように聞こえる。世界が共存できない世の中だから、魔人に弱みを握られる。いくら、倒しても再び悲劇は繰り返されるだけだ。
そうじゃない世界にしないと、真に救ったことにはならないだろう。
タイラは、暫く考え込んでいたが、ちゃんと言わなきゃならないなと思うと、与えた自室に向かったギレンを追いかけて、部屋の扉を開いて、中にかけこんだ。
「ギレン、僕は支配でなくこの世界をかえたい.........ッ」
「ーーッ、はいっ、てくるな」
浅黒い肌に描かれた呪術紋が、淡く光りをともして、汗ばんでいるのか艶やかにてらてらと光っている。
拡げた脚の狭間には、指が挟みこまれて、みだらじみた動きを繰り返している。
タイラがじっと凝視しているというのに、その動きは止まる様子はなく、くちゃくちゃと淫猥な音が部屋に響き続けている。
「すまない、自室に入るなんて配慮にかけていた........」
慌てた様子で出ていこうと踵を返したタイラの腕を、ギレンはグッと強い力で掴んだ。
「貴様がオレを、奴隷にしたせいだ……このまま、何もしないなら、とっととコロセ」
「な、何もっ........て」
「........はッ........知らなかったんだな。オレはお前の性奴隷にされたんだよ........まあ、いい、楽しく遊ぼうぜ」
どこか、吹っ切ったかのようにギレンはタイラの腰を抱き寄せて胸元に唇を押し当てた。
「.......助けてくれ、よ.......」
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