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水曜日の恋人はいじわる⑭ 朝からトイレでするのはバカだと思う♥
「バカ、触るな!」
JKコスプレしている変態DKが言っても説得力がないけど抵抗した。
初の映画デートに臨むコトになった俺達、ほぼ始発のローカル線に乗り映画館へ向かった。
田舎だから映画館が遠い、映画館へ辿りつくのに1時間以上かかる、そもそも県内に4箇所ほどしか映画館が存在しない、自宅から近いのが県庁所在地駅前の映画館と大手ショッピングモール内の映画館だ、どちらに行くのかと聞いたら「県庁所在地駅前の映画館に行く」と返ってきた。
日曜日の早朝、ほぼ誰も乗って来ない電車の車内、ガラガラしているのに男同士が並んで座っている、県庁所在地までは1時間かかる、ガタゴト揺られていたら眠くなってきた、JKコスプレが一式入っているリュックを膝に抱き、頭を突っ伏して寝ようとしていると「俺の膝で寝れば?」と遼太がアホなコトをホザいてきた。
「お前、本当にバカ、男同士で膝枕はない!」
「デートって、いちゃつくもんだぞ?」
「それは女の子とだったら、だ!」
「友也も女の子とデートしたコトあるんだ。」
俺の顔を見て意外そうな顔をする遼太、俺は女の子と付き合ったことなど無い、俺は男なのに男と付き合うハードなトコからスタートしている。
「へぇ、そうなんだ」としきりにボヤく遼太、女の子と付き合ったことなど無いと言いたいけど、それはそれで俺のプライドが傷つくから言いたくない。
遼太は分かり易い甘い態度を好む人だ。
近くにある遼太の手を掴み俺が抱いているリュックの影に引き入れて手を握った、「おお!」と嬉しそうな顔を見せる遼太だけど俺からしてみたら男と手を繋いで何が楽しいのかよく分からない、リュックの影に隠れているから余計なトコまで触って来ようとする手に爪を立てながら到着までの時間を過ごした。
「着替えて来る、待ってろ!」
意を決して入った駅の多目的トイレ、こんな意気込みでトイレに入ったことなど無い、止めるべきかと躊躇したが扉横にある簡易ベット上にリュックを置きJKコスプレを取り出した。
―数分後―
「ほら、どうだ、満足か、遼太!」
多目的トイレから出てきたJKコスプレ装着完了の俺、扉前で待つ遼太に吠えた。
黒髪セミロングのウィッグ装着、前髪も長めだ、顔の半分はチェックのマフラーで隠している、やや猫背にして、足元は長い黒ソックスで膝下まで隠した。
「おおお、なんか女の子っぽいぞ!」
「そりゃそうだ、色々と研究したからな、自分がギリ誤魔化せるくらいに頑張った。」
「やっぱ頭いいと違うな、すごいわ、もっとちゃんと見せて。」
努力を認められてふんぞり返る俺、遼太の賞賛を真に受けて「もっとちゃんと見せて」と言うから二人で入った多目的トイレ、後ろ手にドアの鍵かけられて嫌な予感が走った。
駅の改修工事の一環でキレイでオシャレになったと評判のトイレだけど、ここはトイレだ、普通にトイレ、二人で入る所だろうか。
多目的トイレで広いけど図体のデカい遼太がいると狭く感じる、「これどうなっているんだ?」と髪色に合わせた黒髪のウィッグに手が伸びて来たから掴んで答えた。
「カツラだよ、短いと女の子に見えないから。」
「なんで顔の半分を隠してるんだ。」
「口元と顎はマフラーで隠した方が女の子っぽいからだ。」
「少し前かがみになっているのは?」
「胸を張ると全然膨らんでないのが分かるからだ。」
「足に毛が無いのは?」
「女の子の脚に毛が生えてたら変だろ?剃ったんだよ!」
「パンツは何履いてんの?」
「バカ!、男物だっ、そこまで極めないっ!」
「本当か?見せてみろよ。」
「バカ、触るな!」
当然の様にスカートに伸びて来る手を掴み抵抗した、現代では絶滅希少動物に指定されても良い肉食男子、所かまわず襲い掛かってくるのはどうかと思うが、遼太は過疎県の少子化に微弱ながらもストップを掛けられる逸材と言っても良い。
しかし、JKコスプレしているDKに欲情してもムダだからっ!
少子化止めるのは他でやれ。
体格差と腕力の違いで抵抗も空しく簡易ベット上にうつ伏せで組み伏せられた、後ろ手掴まれ拘束されている腕が痛い、暴れないでパンツくらい見せれば良かったのか?、それはそれで変態ぼくって嫌だ。
スカートを捲り上げて「じゃあ、見せてもらおうかな?」とオッサンぽく言う遼太にあきれて溜息が出た、ふざけて遊んでいる、俺が真面目過ぎるのか?、コスプレはリア充ののコミュニケーションの一環か?
「男のパンツだ」と聞こえ、気が済んだかと、うな垂れているとケツと前をパンツの隙間から手を入れて触って来たのでビクついた。
「ここで触るな、バカ!」
「友也も興奮してるかなと思ってさ。」
「してない、触るな…!」
身を起こそうにも左腕を腰に押さえられて動けない、右脚は遼太の膝ベッドに押し付けられている、触れられるがままに反応する体、遼太はふざけて遊んでいるだけ、俺が真面目過ぎるだけ、笑って「やめろ」と言えば良いのに笑えない。
場が白けると思ったが声を出した。
「ごめん…、遼太、俺で遊ばないで欲しい、ヤるんなら真面目にして欲しい…。」
「え?、真面目って?、あ…。」
男なのに女の恰好をしているせいか涙が零れてきている俺、遼太の望む態度はとれないのに、俺のコトは大切にして欲しいと思っている。
俺の涙を見て慌てて抱き起した遼太、簡易ベッド座る俺の頭を撫でて謝って来る、悪いのは遼太のノリに付いて行けない俺なのだが…。
「ゴメン、ちゃんとする…。」と言って顔を近づけて来た遼太のもふもふした髪を掴みあげた、俺も俺で何を言っているんだろう朝早くから駅のトイレでバカすぎる。
「寄るな、バカ遼太!、帰るぞ!」
「泣いて真面目にヤるんなら良いって言ったじゃん。」
「泣いてない、眠くてボケてただけだ!」
「じゃあ、チュウだけ、泣いてるしな。」
これが遼太なりの慰め方なのかな?と朝も早くからキスする羽目に、「もう、いい」と押し返しているのに「もう、ちょっと」と唇を押し付けてくる、途中で気が付いた、コイツは俺を興奮させようとしている。
嫌がって押し返している最中、簡易ベットから少し離れた壁にある大きな鏡が目に入った、鏡の中に居るのは遼太と髪の長い女の子の様に見えた。
男の子と女の子、本当なら、これが正しい姿…。
最初の頃はクラスの人気者の遼太を少し独占出来ることに満足していた、その後遼太が俺を飽きずに構ってくるから、遼太が近くにいることに慣れてしまった、慣れるのは良いが先が見えない、彼とずっと一緒に居たい欲があるのに欲を解決する手段が見つからない。
大人しくなった俺を壁に押し付けて遼太が唇を合わせてくる、横目で見える鏡の中の二人は恋人同士の様、俺の口内に入り込む熱い舌、壁を擦る頭、握られている手、座る脚の間には遼太の片膝があるから立ち上がれない、逃げられない。
「降参、シたいんなら、シよう。」と言うと嬉しそう、スカートを捲ると「舐めて」と指を口に入れてきた、唾液が絡んだ指が穴に入れられて体が跳ねる、狭い簡易ベットで膝をつき体を前に倒すと遼太が挿ってきた。
後ろからは挿りすぎて苦手だ、でも動き易くするには仕方ない。
ウイッグの黒髪が揺さぶられて頬を掠める、パンツを下げ尻だけを出している格好、腹の中を真っすぐに擦られて感じすぎて膝を上げて居られない。
出さない様にしている声も止められない、腰を掴む手を握り遼太に顔を向けた。
「ダメ…、挿りすぎ…、この格好は嫌…。」
垂れた目を見開く遼太、手を伸ばし俺の頬に掛かる髪をすくい上げて目を細めて、「今日はめっちゃカワイイ!」とワシワシと頭を撫でくるからウイッグがズレそうになる、褒められて嬉しいけど、この挿った格好で褒めるか?、抜こうして身を捩っていると「カワイイから、がまんして!」とワケの分からないコトを言い出してきた。
「カワイイから、がまんして!」って何?
困惑する俺を無視して、興奮が止まらない様子で腰を振ってくる、「いやぁ!、ヤダ!!」って訴えているのに止めない、嫌がっている姿が彼を煽っているのか、尻に遼太の体が密着している、もう入らないほど侵入を許している。
………ぁ……、…ぁ…、…、…、、
首を振る俺の背中に覆いかぶさり耳元で「イきそう」と囁いてきた、めずらしく早い、苦しいから早くイって欲しい、イって欲しいから頷いていると「友也もイこ」と俺のを触ってきた。
後ろから突かれて、まえを扱かれてビクつきが止まらない!
あ♡、ぁぁぁ…、ぁ…!、♡、♡、ぁぁ♡♡♡、♡、
「や、ぁ♡、で、るっ♡、…、…♡♡♡♡♡♡っっっ!!!♡♡♡♡っっっ!!!」
精液が一気に尿道を駆け上がり、顔をベッドに押し付け震えるままに射精した、俺がイったのが分かった遼太も快感の余韻でビクつく俺に射精した。
あ、朝から…、映画デートなのに、何しているんだろう?
後先考えずにヤるから、パンツが体液で濡れている、どうしようかと考えている俺に「めっちゃ興奮した♡」と呑気に遼太が飛びついてきたから2.3発シバき「コンビニへパンツを買い行け」と命令した。
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