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水曜日の恋人はいじわる⑳ どこか分からないプレハブ小屋でスるんですか?♥
「ん…♡、ん…♡、ん…♡、…んぅぅっ?」
付き合っているのだからキスしてもいいしセックスしてもいい、水曜日が祝日だから呼び出され来たのはいいものの、ここはどこだ?
俺は毎週水曜日は付き合っている男とセックスする予定になっている、俺は田舎の底辺高校の生徒会長をしている結城友也で、付き合っている男はクラスメイトで書記の三田遼太だ。
私物化した生徒会室で毎週水曜日にセックスをしていたが水曜日が祝日な時もある、会う場所を確保出来ないのなら俺的には別にシてもシなくても良いのだが「水曜日はセックスする!」と躾てしまったせいか「俺の家に来い!」と呼び出された。
休みの日はひたすら寝たいタイプの俺だけど仕方がない、遼太の家に不幸があって学校へ来れなかった期間も長かったし、久々にゆっくり話すのもいい、そして先日「失踪して、結婚しよう!」との謎のプロポーズが、どういう意味なのかも知りたい、大パノラマで広大な田園の中を自転車で走った。
「へぇ…、隠れ家みたいでいいね。」
遼太に連れて行かれた先は簡素なプレハブの建物、農家を営んでいる遼太の実家は田畑の他に葡萄畑も持っている、「葡萄棚を見せてやる!」と連れて来られた先がココだ。
三月なので葉も生えていない蔦だけの葡萄の棚、ゴツゴツした蔦が低めのパイプ枠に張り巡らされている、本格的に栽培しているようで大きな体育館ほどの広さ、葉が生えたら緑の屋根なるのだろうか、結実したら美味しそうな葡萄が垂れ下がる予定の葡萄棚を眺めて作業小屋として使われているプレハブに案内された。
農機具、出荷用の資材がたくさん置いてあり、休憩用使うののか高床の畳敷のスペースがあった、小さな戸棚の中には湯呑やマグカップが置かれていて遼太の家族が作業の合間に寛いでいた場所だったのが分かった。
「親父が死んじゃったから、葡萄棚もココも俺のモノなんだ。」と若干ドヤった顔をしながら言う遼太、父親が亡くなったコトで農家の跡取り長男の責務を負わされているのに嬉しそうだ、チャラくヤンキー風な風貌をしているの家族思いで優しい男だ、稼業を継ぐ意欲に満ち溢れている。
畳に腰掛けて窓の外の葡萄棚を眺めて言った。
「葡萄が生ったら、見て見たいね、この広さだと壮観だろう。」
「すっげぇキレイだぞ、手前がデラウェアで奥がピオーネ、たくさん食べていいぞ!」
「ありがとう…。」
あたり前の様に唇が重なる、山の中では無いが人気がない静かな場所、聞こえるのは鳥が鳴く声、カーテンもない窓からは陽の光が差し込んでいる、セックスする目的で来たからキスしようが服をガンガン脱がされようが全く問題ないが気掛かりなコトがある。
ここはドコだ?
舗装もされていない道を遼太の後ろを結構な距離歩いて来たのだけど、草木が生い茂るだけの風景が延々と続き自分がドコに居るのかが分からない、田舎に住んでいるとはいえ俺は街に住んでいて山とか森には行かない、だからか迷ったら遭難しそうで自然豊かな場所が怖い、道を聞くにも人が歩いてないよなココはっ!
動揺する中、畳の上に押し倒されてサクサクと剥がされて行く服、「あまり脱がすな!」と遼太のモフついた茶髪を掴みあげたが「誰も来ないって!」と言って取り合ってくれない、お前は服を着てるから分からないかもしれないが純粋に寒い、2週間ぶりだからかガブガブ噛みつい来るしベロベロ舐めて来るし、デカい犬に襲われているのと変わらない、ハァハァ言ってるし、そんな興奮する事かな?
まあ、俺も久しぶりだから、そんなに悪くはない、男の胸にガップリ吸い付くのはどうかと思うけど、開いた脚の奥、緩んで来た穴に入り込む指が腹の中を滑る感触がゾクゾクする、もう遼太の太い指が日本奥まで挿っている、挿れて貰いたくて体がビクつく、焦らしているのか乳首に吸い着いたままの頭を押して「早く!、挿れろよ!」と促したら、口元から舌を覗かせたまま顔を上げて、そのまま俺の陰茎をバクっと口に入れた。
「あっ、もうっ!、ソコは舐めるなぁっ!!、穴に指突っ込んでるんなら挿れろよっ!」
「前も舐めたらイってたじゃん、遠慮すんなって!」
「遠慮なんかしてないっ!、あ…!、ちょ…!!」
口を離そうと頭を押しているの動かない、身を捩ろうとしても両の太ももがガッチリ固定されていて足先が動くくらい、俺の陰茎を包むヌメついた温かい感覚、気持ち良くて腰が浮く、もう、遼太はバカ、嫌がっている俺を弄るのが好き、いじわるだね、いじわるをされているのに反応してしまう俺もバカだ。
…あ♡、ああ♡、♡、♡、♡♡♡♡♡
「も♡、普通に♡、イっちゃうからぁぁっっっ♡♡♡♡♡」
止められない射精感に我慢できず、盛大に喚いてイってしまった、上がる息の先に見えるのは俺の精液を口元から垂らした遼太、達成感に満ちた顔をしている、「もう、バカっ!」と身を起こすと、そのままキスして来ようとするし、バカが加速している、俺もバカな遼太が何か可愛い、抱き寄せられたままにキスをする、背中に強く回る腕も、熱帯びた唇も、蕩けて眩めく、「失踪して、結婚しよう!」だっけ?、失踪の意味は分からないけど、好きが止まらないから「結婚しよう!」なのか?、これは分かる気がする。
キスしたまま部屋の隅に重ねてあった座布団に寝かされて、クルリと身を翻された、座布団を抱く格好、背後から抱きすくめられて首筋をベロへろと舐めて来る、尻穴には遼太のモノがあてがわれている、挿いる、埋まる、身体を浸食される感覚、嬉しくて息が漏れる、腹の中を擦られる都度に声が出る、「キモチイイ?」と聞かれて頷いた。
ズプ……
「やぁ…、だ…、め…、奥に、いれるなぁ…♡♡♡♡♡」
「この格好、顔はあんまし見えないけど、奥まで挿るから好きだ。」
腹の中に遼太の全部が挿っている感覚、全部が挿って嬉しいけど苦しい、最奥突かれると喚いてしまう、苦しい、嬉しい、目の端から流れる涙は苦痛から?、それとも嬉しくて?
強くなる抽挿、背中越しに遼太の興奮が伝わって来る、「スキ」と「カワイイ」をを囁かれて思考が蕩ける、一番奥深くを突かれた所でで体を起こされて強く唇を重ねてきた、腹の中がビクついている、熱い、熱いモノが注ぎ込まれている、陶酔、多幸、溶ける、蕩ける、幸せで切ない。
……♡、あ、あ、…♡♡♡♡♡、…♡♡♡♡♡
腹の中を満たした精液、熱くヌルついて快楽で震える、重なる唇を強く引き寄せた。
「ん…♡、ん…♡、ん…♡、…んぅぅっ♡♡♡♡♡、すき、キモチいい♡♡♡♡♡」
遼太のモノを納めたままビクつく穴、気持ち良くてそのまま、ずっとキスしていた。
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