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そして
その指先を、まるでオレに見せつけるみたいに、ものすごーくえっちな顔でぺろって舌で軽く舐めるから、
「…っ、う、うるさい…!」
(ズボンの上から揉まれただけなのに、ちんちんを直接弄ったときみたいになってる…)
…ってことは、つまり、かなり全体的にびっちゃびちゃになってるって意味で、
「…っ、う…」
つい先ほどの自分の、さっくんの膝を使って腰を上下させて気持ちよくなってた…淫らな行為をはっきりと自覚し、ただでさえ熱い頬が更に異常な熱を持つ。
「…夏空様…」
「…っ、」
熱い吐息混じりに少し上擦った掠れた声に呼ばれ、その声に吸い寄せられるように上を見上げると…至近距離で見つめ合う形になった。
しかも目が合ったさっくんがなんだか…凄く…えっちな顔をしてて、
その表情に視線も心も惹き付けられている
…と、
「……っ、ん…!ふぁ…っ、は…っ」
唇をぶつけるような勢いで更に口づけが激しくなった。
差し込まれたぬるりとした舌に、犯される。
例えるならそんな感覚に襲われて、全神経を持ってかれながら塞がれた口のなかで悲鳴をあげた。
「…っ、ん゛ー!」
襲ってくる舌の動きと唇に、ぬるぬると擦りつけられ味わわれ、嬲られる熱い口の中が蹂躙される。
それと一緒に蕩けたちんちんを揉みしだいてくる指使いに、全部が全部脳天が痺れるくらい気持ち良くて、むずむずする身体をくねらせた。
さっき恥ずかしく思ったばかりなのに、…また濡れてるちんちんをその手のひらにグチュグチュ音を立てて擦りつけてしまう。
「…は、ぁ……」
「…夏空様…とても可愛らしいです…」
「…っ、かわいく、なんかな…っ、…んむぅ…っ」
そっちから言ってきたくせに、言い返そうとするとまた唇を重ねてくる。
指を繋ぎ合って、激しく味わう。
そんな行為を、…多分数十分くらい続けてた。
舌も唇もしすぎてべっちゃべちゃになるくらい、何度もした。
…………
……………………
…それを続けまくって、…もう何時間たったかわからない。
当然だけどオレの方に限界がきた。
「…まんろく、…ひた…?」
「はい。…物凄く、満足致しました…」
エロすぎる顔をしたさっくんの気が済むまで息継ぎが難しいくらいに濃厚にされ続け、唇が離れると、…お互いの唾液が名残惜しそうに軽く糸を引いたのを薄く白い膜を帯びた視界で眺める。
オレと同じように頬を上気させ、
少しだけ呼吸を乱して嬉しそうに口元を綻ばせて「ありがとうございます」とさっきとは明らかに違う…幸せそうに微笑む顔に、…良かったと思う。
よく頑張りました、みたいに前髪をくしゃりとされ、よしよしと髪を撫でられた。
汗ばんだ額をふわっとあったかい空気が撫でる。ちゅ、とそこにまた唇がおちてきた。
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