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第31話
城崎の表情を見て、少し反省する。
俺は嫌だ何だと文句ばっか垂れているが、城崎は俺のペースに合わせて、俺が本気で嫌って言ったことはしてこなくて、おまけにあんなにちんこパンパンなのに我慢してる。
これで本当にいいのか?
「城崎。」
「はい?」
「辛いだろ、それ。」
「辛いって…、まぁそうですけど治まるまで待つんで、先輩は寝ていいですよ。」
「でも…」
城崎の精子は出たくって出たくって堪らないのに、出るためのあと一歩の刺激が足らないのだ。
俺は十分に抜いてもらったのに。
「先輩?」
「それ、俺が扱いても気持ちいいか?」
「いいんですか?」
「うん。」
グロテスクなほどギンギンな城崎のちんこを優しく握り、自分がオナるときみたいに擦る。
城崎は気持ちよさそうに目を閉じ、荒い息を吸ったり吐いたりしていた。
不意に前に城崎がオナっていたの時を思い出し、ドキドキと心臓が鳴る。
こいつ本当にエロすぎる。いい意味で。
「先輩……、イキそうです…っ」
「うん。」
「…………クッッ!!」
ビシャビシャっと勢いよく精液が飛ぶ。
城崎はスッキリした表情で、俺の腹に飛んだ自分の精液を見ながら満足そうに微笑んだ。
「城崎…」
「ん?何ですか?」
「気持ちよかった…?」
「えぇ。先輩が手伝ってくれましたから。」
「俺さ…、その………」
「……?」
心臓がドキドキ高鳴る。
俺は今、告白の返事をしようとしている。
だって、時間はかかるかもしれないけど、男でもイケるって分かったし。
何より城崎が俺以外に尻尾振ってるの見るのが嫌だと思ってしまった。
「なんですか?」
いいのか?俺。
でも今更後戻りなんかできないし。
こいつが真剣ってのは何回も思い知らされたし。
今日もあんなとこまでしといて、俺の体気遣って最後までしなかったし。
俺のこと大切にしてくれてるって分かるんだ。
「城崎、付き合ってもいいよ。」
顔を上げると、城崎はポカンと口を開けていた。
デジャヴ。
ポートワインを飲んだ時と似た顔してるわ。
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