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第50話

陽が落ちた頃には街の(あか)りがぽつぽつと輝き始め、夜景に目を奪われる。 「綺麗…」 窓に張り付いていると、後ろから城崎に抱きしめられ、首筋を舐められる。 身じろぎして城崎の方に向き直ると、城崎はとろんとした目で俺を見つめていた。 「早く、先輩の全部が欲しいです…。」 「う、うん…。」 「お湯、もう溜まってると思うので。」 「先入ってて。すぐ行くから。」 「はい、待ってますね。」 城崎は俺の唇にキスを落として、風呂へ向かった。 き…、緊張する…!! 持ってきた新しい下着を持って脱衣所へ向かうと、ガラス越しに体を洗う城崎が目に映る。 こんな明るいところで裸見るの初めてだし、見られるのも照れ臭い。 あいつ、本当良いカラダしてるな…。 脱衣所には既にバスローブが並べて用意されていて、城崎が準備してから入ったのがわかる。 俺は恐る恐るバスルームへ足を踏み入れた。 「先輩。」 「そんなジロジロ見んな……。」 「無理です。よく見せてください。」 フェイスタオルで隠していた気持ち程度の抵抗も、あっさりと城崎に(あば)かれる。 腕引かれ、城崎の上に座った。 目の前の鏡には、裸の城崎と、その上に座る裸の俺。 俺の顔は真っ赤だ。 「先輩、林檎みたい。」 「うるせぇ…。」 「全部、体の隅々まで綺麗にしましょうね。」 「ひっ…」 お湯をかけられた後、もこもこと立った泡で全身を洗われる。 城崎の(てのひら)が俺の肌を滑り、ビクビクと体が痙攣するように跳ねた。 「先輩、毛は薄めなんですね。」 「気にしてること言うな…」 「可愛いです。肌も綺麗。アラサーとは思えない潤いですよ?」 「いちいち言語化すんな、馬鹿っ……」 腕や脇、腹筋や脇腹から太腿へ向かって城崎の手が降りていく。 「ここも、綺麗に洗いましょうね。あと、後ろ少しだけ(ほぐ)しますよ。」 「あっ、ま、待って…」 「待てないです、俺。」 「ひんっ…!」 城崎のヌルヌルした(てのひら)でチンコを掴まれて、変な声が出る。 亀頭から陰茎、陰嚢まで丁寧に洗われ、城崎の手はお尻の方へ進んでいった。 人差し指が肛門の周りをくるくるなぞり、石鹸の滑りを利用して中へ入っていく。

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