54 / 1039

第54話

城崎にゆっくりと押し倒されて、柔らかいベッドに身体が沈む。 俺を見下ろす城崎はいつもより何倍も格好良く見えて、ナカがキュゥっとなる。 女性のいう子宮が(うず)くって感覚と似てるのかもしれない。 (むさぼ)り合うようにキスをして、城崎の手は俺の顔から徐々に下へと降りていく。 バスローブの中に城崎の手が入ってきて、身体が固まる。 「はぁ…っ、ぅ…、ぁっ…」 乳首を()ねられて、ビクビクと身体が震え、力が抜ける。 城崎は胸を口で愛撫しようとしたのか、唇が離れていき、俺は離さないように城崎の顔を引き寄せる。 キスしてないとやだ。 城崎は諦めて俺の乳首を手だけで弄る。 指の腹でグリグリと捏ねられる度、身体が大きく跳ねる。 「あっ…、はっ……、あんっ……」 俺の喘ぎ声は殆ど城崎に飲み込まれる。 いつもより声も大きいし、身体が大袈裟に跳ねる。 爪でガリッと乳首を引っ掻かれた瞬間、俺の身体は一際大きく跳ね、一度目の絶頂に達した。 「先輩、イッたの?気持ちいいですか?」 掠れた低くてエロい城崎の(ささや)きに、俺はこくこくと首を縦に振る。 城崎の手は乳首を過ぎて下に降り、腸骨付近をいやらしく撫でた。 そしてさらに降りた城崎の手は、俺の尻を撫でる。 「先輩、下着は?」 「は…履いてない…っ」 「俺のこと、どうしたいの?先輩。」 「ぁ…、ど、どう…思った……?」 「めちゃくちゃ興奮して理性が飛びそうです、今。」 「じゃ…いい…」 早く城崎にも気持ちよくなってほしい。 脱いでて良かった。 城崎のペニスが俺の腹に当たってるけど、さっきより濡れてる。 俺で興奮してくれていると分かって安心した。 「先輩、いい…っ?」 「ん…、い…ぃよ…」 城崎は手にローションをたっぷり垂らし、指を俺のアナルに埋めていく。 よく解されたそこは、また4本城崎の指を奥まで飲み込んだ。 俺、偉いぞ。 これで、城崎のチンコだって…。 「城崎っ、挿れて…っ」 「はい…、でも、もうちょっと解さないと…」 「今がいいっ…」 「も…、この人本当……っ!!」 城崎は思い詰めた顔をして、歯を使ってコンドームの封を切る。 ゴムを被ったチンコを俺の尻に押し当てた。 「知りませんから。煽った先輩が悪いんですからね…っ」 城崎が俺の腰を押さえ、尻に押し付けられた城崎のチンコがぐぐぐっと俺の中へ押し入ってきた。

ともだちにシェアしよう!