城崎は俺の目尻に溜まった涙をぺろりと舌で掬(すく)った。 こいつ、絶対楽しんでる…！ 「城崎…っ、もう……！」 「そうですね、あと2回頑張りましょうか。」 「なんで！？」 もう既に2回はイク瞬間を止められているのに、これじゃあ拷問だ。 そもそも俺だってそんな早漏じゃなかったはずなのに、こいつの手コキが上手すぎるんだ、本当に。 「先輩、いつも自分でどんな風にしてるんですか？」 「……先っちょ…っ、も…っとぉ……」 「こうですか？」 「あっ！も、もっと！城崎っ！城崎っ…！！」 城崎の手は竿を上下しながら、親指で亀頭を撫でた。 たまらない…。 もう、早くイカせてほしい。 イキそうになるとまた根本を握られ、熱が籠る。 次？もう次はイカせてくれるのか？ 数も数えられないくらい、早く出したいってことだけで頭がいっぱいだ。 「城崎っ、もう出したい…っ」 「仕方ないですね。」 必死にそう伝えると、城崎はそう言った。 やっと出せる。 そう思ったのに、城崎は俺のペニスから手を離した。 「あ…っ、な、なんで…？」 「握ったら、先輩出せないってわがまま言うでしょ？」 急に刺激がなくなった俺のペニスはガマン汁だけを溢(あふ)れさせる。 イキたくてもイケない。 城崎は本当に意地悪だ。 「擦って…、頼むからっ」 「えー。だって先輩、握るなって文句言うでしょ。」 「だって…、イケない、城崎が擦ってくれなきゃやだ…」 今までみたいに自分でオナったって、勃起はしても射精するまでの快感を得られない。 散々城崎に射精寸前まで弄られ溜まった熱は、俺の力だけじゃどうしても開放できなかった。 もうどうすればいいかわからなくて半べそをかいていると、城崎は嬉しそうに笑った。 「ヤバイ…。」 「………ﾋｯｸ…」 「先輩、俺なしじゃイケなくなっちゃったんですか？」 「…………」 「その上イケなくて泣いてるんですか？可愛すぎでしょ。」 城崎は満たされた顔をして俺にキスをする。 俺はされるがまま、城崎に口内を蹂躙(じゅうりん)された。