79 / 1039

第79話

城崎の指がググッと陰嚢裏を指圧する。 気持ちよくて脱力すると、城崎が俺の体を支えて腰を引き寄せる。 こいつ、本当エロいんだって。 セックスしてるときの顔、無理。 格好良すぎて直視できない。 「好き…っ」 「え、先輩?そんなの台詞に……」 「好き。城崎、好き。好き。」 「えぇ……、反則ですよ、そんなの…。」 「挿れて…城崎……っ」 心の底から城崎を求めて、「好き」が溢れる。 城崎の腰に足を絡ませてグッと引き寄せた。 城崎の勃起したチンコがケツに擦れるのが気持ちよくて、自分から腰を動かすと、城崎は堪らない顔をした。 「〜〜〜!!何で先輩はっ!!」 「城崎…っ」 「俺が我慢してるのにそうやって煽るんですか?!」 「ぁっ!城崎っ、城崎ぃ…っ!」 城崎は俺の腹にローションをかけ、それは下腹部を伝ってアナルまで濡らした。 城崎も我慢の限界だろうに、一本ずつ指を増やして狭い俺の中を(ほぐ)してくれる。 もう二人とも漫画のことなんか忘れて、今この行為に夢中になっていた。 城崎に丁寧に解された俺のアナルはもうトロトロになっていて、今なら城崎のあの大きいのでも入ると思う。 「ちょっと、落ち着かせるので待ってくださいね…。」 城崎は俺を抱きしめながら深呼吸して息を整え、片手で器用にコンドームを装着した。 少しだけ落ち着いた城崎のペニスがぴたりと俺の肛門に押し当てられる。 「……んっ、ゾワゾワする…」 「先輩、分かりますか?先輩が俺のを少しずつ飲み込んでるの。」 「ぁ…わかんないっ…」 「気持ちいいです。先輩…」 くるくる円を描くように押し付けられた亀頭部は俺の中に飲み込まれていった。 ゆっくりゆっくりと中を押し進めていく城崎。 俺のこと労ってくれてるのが伝わってくる。 「好き、城崎…大好き……。」 「嬉しいですけど、もうちょっと後にしてくれませんか…?」 「ふはっ…!」 まだ収まりきっていない城崎のチンコは俺の言葉で質量を増し、一度動きを止めた。 俺の言葉に反応するとか、どんだけ俺のこと好きなんだよってつい笑ってしまう。 「進めていいよ。」 「でも……」 「俺のこと気遣ってくれてんだろ?平気だよ、俺も男だから。」 「男前すぎ…。先輩の言葉、甘えますよ?」 「おう。」 城崎は俺にキスをしながらググッと押し入り、全部が収まった。 裂けたような痛みが走ったが、それ以上に快感と幸福感の方が強かった。

ともだちにシェアしよう!