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第100話

フロントでチェックインし、部屋の鍵をもらう。 もちろん会社が予約してくれていたから別部屋のシングル。 一緒に予約したらしく部屋は隣だった。 「じゃあまた後でな。」 「荷物おいてすぐ行っちゃダメですか?」 「ちょっとだけ寝かせて。」 「はぁい…。」 城崎は残念そうな顔をしてドアノブに手を掛ける。 なんか放っとけなくて、城崎の手を掴み、俺の部屋に引っ張り込んだ。 「先輩、なにっ……んっ」 ドアを閉め、壁に城崎を押しつけて唇を奪う。 舌を絡めると、城崎は俺の後頭部に手を回し、より深く口付けをした。 スーツ越しに城崎のものと俺のものが擦れ、お互い興奮しているのがわかる。 わざと擦り付けるように腰を動かすと、城崎は唇を離し、余裕のない表情で俺を見た。 「寝るんじゃなかったんですか…?」 「おまえが残念そうな顔してたから。期待してたのはおまえだけじゃねぇぞって、分かってほしくて。」 「先輩、俺こんな状態で先輩のこと寝かせてあげられるほど優しくないですよ?」 「ぅっ……ん、城崎……」 お互い呼吸を荒くして、全然余裕なんてない。 だって一ヶ月以上我慢して、めちゃくちゃ溜まってるんだ。 余裕なんてあるわけがない。 家でもキスだけの超健全な生活送ってて、我慢できねぇと思ったら熱出して、そのあとは出張の準備で時間がなかった。 ずっと城崎に触れたいと思ってた。 「城崎っ、城崎…っ」 「先輩、可愛い。」 キスを強請ると、城崎は身体の芯からゾクゾクするようなエロい舌使いで俺の口内を犯した。 唇が一度離れ、ベッドまで手を引かれる。 優しくベッドに押し倒されて、また城崎の唇が俺の唇と重なった。 「んっ…、んん……」 キスだけでイけそうなくらい感じてる。 城崎のキス、本当上手い。 ゆっくりと城崎の右手が下へ伸びていき、俺のスラックスに辿り着いたところで、俺はその手を掴んで止めた。 「先輩、駄目?」 「駄目じゃねぇけど、ちょっとこのままがいい。」 「……??」 城崎は不思議そうに俺を見る。 城崎の股間はパンパンで、スラックスはテントを張っている。 俺は城崎の股間に自分のものを擦り付けた。

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