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第108話

「すげぇ…。色々あるんだな……。」 あの後拡張プラグや拡張ディルド、アナルビーズなどたくさん見た。 城崎のあのサイズを軽々飲み込むには拡張プラグで慣らした方がいいのかな…とか色々考えさせられる。 いつも切れそうなくらい狭いし、でもだからといって拡張して次する時ガバガバだと思われるのも嫌だし…。 そんなこんなで悩んでいるといつの間にか昼下がり。 購入するかパソコンの前で迷っていると、突如インターホンが鳴った。 「だ、誰だよ…」 ドキドキしながらモニターを確認すると、モニターには城崎が映っていた。 「城崎?!」 「あ、先輩。歯医者思ったより早く終わって。先輩に会いたくて来ちゃいました。」 「ま、待ってな!今から開けるからっ!」 俺はドアロックを解除し、慌ててパソコンの方へ戻る。 サイトを全部閉じてパソコンの電源を切った直後、城崎が部屋にたどり着いた。 「よ、よぉ…。」 「こんにちは、先輩。」 挨拶がてら軽いキスをして、城崎は満足そうに笑った。 スーパーで何か買って来たのか、キッチンへ向かい、袋から色々材料を出す。 「何?なんか作ってくれんの?」 「どーせ先輩お昼ごはんまだ食べてないでしょ?」 「うん。」 「炒飯(チャーハン)でいいですか?」 「うん。炒飯好き。」 「じゃ、寛いで待っててください。」 城崎に言われるままソファに座り、テレビを見る。 あ、焦った…。 パソコン閉じるのギリギリ間に合って本当よかった。 内心ハラハラしながら城崎の料理を待っていると、次第に炒飯のいい匂いが鼻に届いた。 「できましたよ。」 「ありがとう。いただきます。」 「どうぞ。」 本当良き妻だ。男だけど。 パラパラで味も俺好みでめちゃくちゃ美味い炒飯。 俺このままじゃ城崎なしで生きていけなくなるんじゃ? 夢中で食べ進めていると、城崎が俺に話しかけた。 「そういえば先輩」 「ん?」 「さっき、何を慌てて隠してたんですか?」 「ブハッ…!ゲホッ!ゴホゴホッ…」 ばれていないと思ってたことをどストレートに質問されて思わず()せた。 あんなの絶対バレちゃ駄目だ。 てか俺、城崎に問い詰められたら隠し通せる自信ない。 「ちょっとトイレ行ってくる。」 「行ってらっしゃい。」 そそくさと炒飯を食べ切って俺はトイレへと逃げ込んだ。

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