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第110話

画面に並ぶのは様々な種類の玩具。 玩具の中でも、その……。 「最近俺もチェックしてたんですけど、もう全部買っちゃおうかなと思ってて。でも先輩目の前にいるし、希望聞いてあげます。」 「なぁ、城崎、これ…」 「うん?乳首責め、気持ちいいでしょ?」 「や…、その……」 城崎が見せてきたのは乳首責め専用グッズ。 でも画像は全部女の人のおっぱいに使ってるし、絶対女性向けのグッズだ。 「これ、女の子用だろ…?」 「男の人も使いますよ。先輩、乳首感じやすいしいいかなと思って。」 「城崎が(いじ)ればいいじゃんか…。」 「俺キスとか下の方とかに夢中になって、乳首(おろそ)かにしちゃうこと増えてきたじゃないですか。だからどうかなと。」 「さっき玩具より俺がって…!」 「柔軟な考え方が必要ですよ、先輩。共存です、共存。」 城崎は「これが一番気になってるんですよね」と言いながら乳首用ローターをクリックする。 吸盤みたいな型を胸につけたら真ん中のローターが乳首を責める仕様になっているようだ。 リモコンがついてるし、多分いろんな回転ができるのだろう。そしてきっとこのリモコンの持ち主は城崎だ。 想像してごくりと唾を飲むと、城崎は何の躊躇(ちゅうちょ)もなくそれをカートに入れた。 「ちょ…、おい!」 「あとはニップルリングと吸引器欲しいですよね。」 「?!!」 「知ってました?陥没乳首ってペニスの皮と同じで仮性と真性があるらしいんですよ。先輩は仮性乳頭だからいつも俺が弄ったら出てきてくれるんです。」 「そ、そうなの…?」 「だから吸引器で虐めて出てきた所をニップルリングで捕まえて、ローターで乳首責めするのが理想的ですね。」 「?!!?!」 城崎は俺の想像以上にめちゃくちゃなことを考えていた。 そして俺の了承も取らず、購入カートに入れて決済した。 最初に俺の希望がなんだと言っていたのに、全く希望なんて聞く耳持ってないじゃないか。 「届くの楽しみですね♪」 城崎は至極(しごく)満足そうであるが、俺は自分の乳首の未来が不安になった。 城崎は俺の服を捲り、乳首にキスをする。 「また隠れてますね。」 「ひぅっ…!」 「先輩のその声、すげぇ好きです…♡」 城崎はうっとりした顔で俺の乳首を舌と指で責め続け、俺はその間ずっと高い声で喘いでいた。 今日はしばらく構ってあげられなかったからと、乳首だけを永遠に責められ続けた。 最後に乳首でイッて恥ずかしくて泣いた俺を慰め、城崎は名残惜しそうに帰っていった。

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