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第116話

「城崎ぃ、やだ。怖いっ…」 「まだスイッチ入れてないんですけど。」 「取って。やだ、城崎…。」 「甘えても駄目ですって。スイッチ入れますよ。」 「ひぁっ!?」 城崎がスイッチを押して、乳首を包んでいる何かがくるくると回転し始めた。 城崎は玩具が正常に動いていることを確認して、また俺と唇を重ねた。 ローションを絡めて乳首を(なぶ)るその動きは、初めは何だか(くすぐ)ったい感覚だったが、それは次第に快感へと変わっていった。 「んぁっ…あっあんっ…、やっぁ……」 「先輩、腰揺れてる。気持ちいいの?」 「分かんないっ…!ゃっ、ぁんっ…♡」 「もうちょっと速度上げますね。」 「ひぁあっ!?やだっ!城崎っ!!」 乳首が激しく擦り上げられる感覚に悲鳴をあげる。 気持ち良い。これ、ヤバい。 でも、玩具なんかに屈したくない。 大好きな城崎の前で、玩具でイクなんて嫌だ。 「止めてぇ…、止めて、城崎…っ」 「先輩気持ち良さそうですよ?本当に止めて良いの?」 「あっ、やっ…!やだあっ!!変…、なんか変になるぅっ!城崎っ、城崎っ!!」 「えっろ……。」 城崎は俺がイエスと言えないように、返事する前にまたリモコンを弄った。 左右で別の動きをされて、気持ち良すぎて頭が変になりそうだ。 城崎は欲望に濡れた瞳で俺を見下ろし、下着を脱いでグロテスクなソレを取り出した。 城崎は歯を使ってゴムを開封し、器用に片手で装着した。 ただでさえ乳首責めでトびそうなくらい気持ち良いのに、挿れられたらどうなるんだ? 期待と恐怖で体が震える。 「先輩、もう我慢できません……。」 「ぁ…、城崎…っ……」 「先輩がエロ過ぎてもう…っ」 たっぷりのローションを(まと)った城崎のちんこが俺のアナルに触れる。 俺は更なる刺激を求めて腰を揺らし、城崎のちんこが尻の割れ目を滑った。 「ふぅっ…ん……♡城崎っ、早く…っ」 「先輩、挿れますね…」 「ひぐっ…!んんっ…」 ズブブ…とゆっくりゆっくり時間をかけて、城崎は俺の中に挿入ってきた。 いつまで経っても慣れない大きさ。 やっぱりここは挿れる場所ではなく出す場所なのだと、改めて認識させられる。 「アッっ!!」 前立腺に届いた時、気持ち良さに声が裏返った。 乳首の快感だけじゃあと少しのところでイケなくて、俺は体を揺らして城崎の先を前立腺に擦り付ける。 「ぁっあぁっ…、イクっ…、城崎、突いてぇ…っ」 「これ以上煽んないでください…っ」 「城崎、大好き……っ」 「〜〜ッッ!!!」 城崎の首に手を回して身体を起こし唇を合わせた。 城崎は堪らない顔をして大きく腰をグラインドさせ、俺は一瞬意識がトんだ。

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