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第118話

目を覚ますと、俺はベッドで城崎と抱きしめあっていた。 最終的には意識飛ばして、城崎が後処理全部してくれたんだと思う。 筋肉痛はあるものの、射精後特有の気怠さはほとんどない。 ドライオーガズムってあんなにヤバいの? 城崎が言ってた通り、射精より何倍も気持ちよかった。 なんなら、めちゃくちゃ気持ち良くて、自分でもドン引きするくらい善がりまくってた気がする。 城崎は可愛いって言ってくれたけど、本当に引いてないのか? 俺は不安で頭を抱えた。 「先輩……?」 「お、おはよう、城崎……。」 「今、何時…?」 城崎は眠そうにスマホをタップし時間を確認する。 もう夜の21時だ。 ぐぅ〜〜……と俺のお腹が鳴った。 昼も食ってねぇから仕方ない。 「食べますか…。」 「うん。俺、チンしてくる。」 「お願いします……。」 城崎は俺と違って何度も射精してたからかなり怠そう。 いつもなら絶対自分で動くのに、今日は任せてきた。 こんなに疲れてる上にヤッたあと賢者タイムに襲われていたであろう城崎に後処理をさせたのは申し訳ないな…。 冷蔵庫から城崎が昼に作ってくれたロコモコ丼を取り出し、電子レンジに入れる。 すげぇ美味そう。 間も無く温めが終了し、俺は二つ丼を持ってダイニングへ並べた。 城崎もベッドからのそのそと出てきてダイニングチェアに腰を下ろした。 「いただきまーす。」 「いただきます。」 出来立てじゃなくても超美味い城崎特製ロコモコ丼に舌鼓(したつづみ)を打つ。 城崎は美味そうに頬張る俺をみて笑った。 「なんか付いてる?」 「いえ。そんなに幸せそうに食べてくれたら作り甲斐があるなぁって。」 「めちゃくちゃ美味いもん。」 「それは良かった。」 城崎が笑ってたら俺も嬉しくてつられて笑った。 ご飯を食べ終わった後、風呂を沸かす。 一番風呂は城崎に譲り、俺はその後ゆっくり風呂に浸かった。 疲れてたし城崎はもう寝てるかなと思いながら風呂から上がると、城崎はテレビを見ながら俺を待っていたようだ。 冷蔵庫を開けビールを取り出し、ぼーっとテレビを見ている城崎の頬に当てた。 「わぁっ?!先輩っ!」 「いる?」 「ありがとうございます。頂きます。」 「珍しくボーッとしてたな。」 「めちゃくちゃにエロかった先輩を思い出しちゃって…、つい……。」 「馬鹿。」 パシッと頭を叩くと、城崎は何故か嬉しそうだった。 城崎は俺をみてニヤニヤ笑う。 「何だよ…?」 「先輩そんな格好して俺の隣座って良いんですか?」 「悪ぃかよ。暑いんだよ。」 腰にタオルを巻いただけの俺。 城崎は寝てると思ってたから。 起きてるって分かっても服を着に戻らなかったのは、そりゃあ……な? 頬を赤くしてそっぽ向く俺の顔を、城崎は両手で包んで優しいキスをした。

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