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第128話

「ご馳走様でした。」 城崎は満足そうに手を合わせた。 食器を洗おうと立ち上がると、城崎が後ろから俺を抱きしめる。 「何…?」 「何って…、お風呂も入って、ご飯も頂いて、あと残ってるのは一つしかないじゃないですか…。」 「ひぁっ…」 耳を甘噛みされて身体の芯がゾクゾクっと震える。 城崎は耳の中に舌を入れ、わざとらしく音を立てた。 クチュクチュと唾液の音がダイレクトに聞こえて、力が抜けて崩れそうになる俺を城崎が支える。 「先輩、いい…?」 「ふ、風呂入る…。待ってて…?」 「分かりました。」 城崎は俺から顔を離し、俺を浴室まで連れていった。 「待ってます。」とエロい声で言われた俺は、洗面所と廊下を繋ぐ扉が閉まるなりその場で床に崩れ落ちた。 なんなの、アレ。 エロすぎ……。 ドキドキしてしばらくその場から動けず、呼吸を整えてやっと風呂に入った。 頭を洗って、入念に体を洗う。 城崎がいるからシャワ浣はできないし、最低限きちんと全身を洗っておく。 風呂から上がって体を拭いて、ある程度髪の毛を乾かした。 鏡に映る俺は期待した顔をしている。 「はっず……」 頬を叩いて冷静になろうと試みるも、絶対今からセックスすると分かった状況で真顔なんて無理。 顔が緩んだって仕方ない。 リビングへ戻ると城崎は居なくて、奥の寝室のベッドサイドランプが点いているのに気がついた。 「城崎……?」 「先輩…」 恐る恐る寝室に入ると、城崎に腕を引かれて押し倒される。 何回しても慣れない。 心臓がバクバク鳴り、思わず城崎から顔を逸らす。 「先輩、初々しくて可愛いですね。」 「……るせぇ。」 「俺の中の先輩、毎日可愛さ更新されてて困ります。」 「んんっ…、んぅ……♡」 口内に舌が入ってきて、俺はそれに応えようと舌を絡める。 くちゅくちゅ音が鳴って興奮が高まった。 「ふ…ぅ……、ぁっ…、城崎っ…」 「先輩が今日みたいにご飯作って家で待っててくれるの、すげぇいいですね…」 「ん……、んっ…」 城崎は指で俺の口を犯しながら話しかけてきた。 俺はまともに返事することすらできず、城崎の愛撫に夢中になる。 「今日は名前で呼んでもいいですか…?」 「んっ…、んん…」 小さく頷くと、城崎はちゃんとそれを()み取った。 「綾人さん…、気持ちいい?」 「んぁっ…、ん…、んぅ…♡」 「綾人さんのここ、もうトロトロですね。」 口を犯していた指は乳首の方へ移動し、城崎はローションを垂らしたもう片方の手でアナルを刺激する。 俺は気持ちよくて喉を反らした。

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