お風呂で少しだけ解(ほぐ)したそこは、城崎の指一本簡単に飲み込んだ。 城崎の第一関節が曲がると、ちょうど前立腺に当たって快感が走る。 「んんっ…♡ぁっ…、城崎っ♡城崎ィ…♡」 「綾人さん、可愛い。」 「気持ちぃ…っ♡ぁっ、んん…♡」 もじもじと太腿を擦り合わせると、城崎は俺の太腿にローションをたっぷり垂らし、間に脚を入れた。 城崎の太腿が俺の股間を刺激してより強い快感に襲われる。 「いつもより感じてます？」 低い声で耳元で囁かれて、俺は正直にコクコクと頷いた。 名前で呼ばれてるせいか、いつも以上に気持ちよくて、満たされる。 足先まで神経が集中して、ぴんっと伸びた。 「綾人さんのここ、いやらしい我慢汁でヌルヌルですよ。」 「はっぁ…♡城崎っ…♡」 「どうして欲しい？」 明日も仕事だなんてわかってる。 でも全部、全部あと少し足りない。 乳首を虐める手も、前立腺を擦る指も、ちんこを刺激する脚も。 もっと、もっと……。 「めちゃくちゃにして…っ、城崎っ……！」 「それは反則でしょ……」 城崎は性急にゴムを付け、俺を抱きかかえて一気に突き刺した。 俺は一瞬息ができなくなって、ぱくぱくと口を開け閉めする。 対面座位だから下から深く前立線をゴリゴリ擦られて堪らない。 城崎の顔を見下ろすと、城崎も余裕ない顔で腰を振っていた。 「城崎っ、吸って…」 「ん………ﾁｭﾌﾟｯ」 城崎の顔を胸に押し付けると、城崎は俺の要望通り乳首を吸ってくれた。 チューチュー乳首を吸われるたびに、中が収縮して城崎を締め付ける。 自ら上下に動き、絶頂へと駆け上がる。 「城崎っ♡あっ♡も、も…イクっ！」 「俺も…っ！！」 城崎が俺の中で爆ぜ、俺は喉を反らしながらドライでイッた。 気持ち良すぎてどうしようもない。 「城崎ィ…、もっと…♡もっと奥突いてぇっ…♡」 「エロすぎですってば…ッ」 パンパンっと肌がぶつかり合う音と、ローションと粘液が混ざり合ってぱちゅぱちゅ厭(いや)らしい音が鳴り、頭がおかしくなりそうだ。 多分お互いイカれてる。 好きすぎて、止められない。 「綾人さんっ、綾人さん…っ！」 「ぁっ…♡城崎ぃっ…♡♡」 また弾けて、またイッて。 俺たちが疲れ果てるまで、そう長くはなかった。