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第169話

俺のベッドより広い城崎のベッド。 まだ外は明るくて、城崎の顔がはっきり見える。 城崎の興奮したソレも、視界に入らないわけがなかった。 「綾人さん、挿れていい…?」 「ま、待って…」 「あ、ゴムですよね。ごめんなさい。」 城崎は慌ててヘッドボードから箱を取り、ゴムを取り出す。 俺は城崎の手を掴んで行動を止めた。 「な、何…?」 「いいから…っ」 「え?どういう…」 「生で……、いいから…っ」 「?!?!!」 城崎はびっくりして固まった。 あぁ、もう!調子狂うな。 「喜ばねぇのかよ…?」 「いや?え?あれ?俺今日死ぬ?てか、もう死んでる?」 「は?」 「今日のこと全部夢だったら、俺悲しくて死んじゃいます…。」 「な、泣くなよ!!ほら、痛いだろ?!現実だから!」 「いひゃい……」 城崎のほっぺを(つね)ると城崎は涙を流した。 それは痛いからなのか、嬉しいからなのか。 「本当に?本当にいいんですか…?」 「ちゃんと心の準備してきたから。来いよ、夏月。」 「綾人さんっ…」 城崎はローションをたっぷり垂らして(すべ)りをよくし、俺の中に押し入ってきた。 いつもと違う皮膚と皮膚が擦れ合う感覚に、ビクビクと中が痙攣して城崎を締め付ける。 「や、ヤバい…っ、綾人さん、どうしようっ…」 「んっ…、夏月…、気持ちぃ…♡」 「可愛い、綾人さんっ!あっ、無理、動きますよっ」 「ぁっ、あんっ♡夏月っ!夏月…っ!!」 挿入(はい)った瞬間にイッて、揺さぶられてイッて、ゴムをつけてる時とは快感が比にならない。 城崎のちんこの凹凸(おうとつ)をダイレクトに感じ、中を掻き回される度に身体中が喜びの声をあげる。 城崎の熱も、硬さも、濡れた感覚も、擦れる感覚も全部嫌なくらいに伝わってくる。 「夏月ヤバいっ、こ、怖いっ…!」 「綾人さんっ、出しますよっ…!!」 「あっ、やっ…あぁッッ!!」 ビュルルっと俺の奥で城崎が弾けて、俺も同時にイッた。 中が生温かい感覚に包まれ、収まりきらない城崎の精液が俺の尻から垂れた。 「えっろ……。」 「夏月…」 「綾人さん、まだいける?」 「い…ぃょ……」 城崎はガツガツと欲望のままに俺を抱き潰した。 激しく突かれたり、優しく揺さぶられたり、緩急(かんきゅう)のあるセックスに俺は恥ずかしいくらいにたくさん()いた。 俺は何度も何度もメスイキして、途中から声も枯れて出なくなった。

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