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第172話

目を開けると、ベランダから見える外は真っ暗だった。 ヒートアップした城崎が満足したときには、もう俺は意識を飛ばしていたらしい。 裸のまま抱き合って眠っている俺と城崎。 換気のためか冷房を切って網戸になっていて、空気はじとじとと蒸し暑く、汗でぬるぬるして気持ち悪い。 俺が起きたことに気づいて、城崎は愛おしそうに俺にキスした。 「俺、どれくらい寝てた…?」 「3時間くらい?」 「そっか……、てかシャワー借りていい?」 「うん。俺も一緒に入りたい。」 「あー、うん。」 体を起こすと、尻からタラッと城崎の精液が垂れた。 俺は思わず尻の穴を押さえて城崎を見る。 「たくさん出しちゃいましたから…。お風呂でちゃんと掻き出しますね。」 「出さなきゃ駄目か…?」 「それってどういう意味?」 「……………なんか、だってさ…、夏月の…、その……」 城崎が俺の中で気持ちよくなった証拠というか。 子ども産めないなら、せめて城崎の子種くらい……。 って俺は変態か?! そんなこと言えるわけなくて口()もっていると、城崎はギュッと俺を抱きしめて頬擦りした。 「はぁ。可愛いことばっかり言って…。ちゃんと綺麗にしなきゃ、綾人さんお腹壊しちゃいますよ。」 「そうなの…?」 「はい。だから残念ですけど、終わったらちゃんとお片付けしましょう?綾人さんが望むならいつでも中に出してあげますから、ね?」 「ん、わかった…。」 俺も城崎の首に手を回し、ギュッと抱きつく。 手を離した俺の尻の穴からツーっと精液が溢れ、脚を伝って床を汚した。 「シャワー、早くシよ…?」 「それ、誘ってます?」 「半分…。」 小声で答えると、城崎はわなわなと震えながら性急に俺を風呂場へ連れて行った。 壁に手をつけて城崎に尻を突き出すような姿勢にさせられる。 「夏月…っ、恥ずかしい……!」 「掻き出すんだから、指が奥まで届かなきゃ意味ないでしょ?」 「あッ………、んっ、はっ…ぁ…♡」 「違うって。綾人さん、腰揺れてる。セックスするんじゃないよ?汚れたの綺麗にするの。わかった?」 「わ、わかってる…けど……」 頭では分かってても、身体が言うこと聞かない。 城崎の指は俺の中に残った精液を掻き出すために必要な動きしかしてないのに。 俺の身体は刺激を求めて動いていた。 「ここに何か入ったら気持ちいいって、身体が覚えちゃったんですね。えっちな身体だね、綾人さん?」 「ぅ……」 「掻き出すのも気持ちいいなら、お片付けもご褒美ですよね?ちゃんと綺麗にしましょうね。」 「ゃ…あッ……!グチュグチュしなぃ…でっ」 「綾人さんが気持ちよさそうだから、わざと。」 俺の中で指をクルクル回して音を立てて遊ぶ城崎。 キッと睨むと、城崎は長い指を抜いて、代わりにちんこをあてがった。 「ま……、まだやんの……?」 「綾人さんが欲しがりだから。」 「やっ、ま、待って…!!」 腰を掴まれて、初めて立ちバックでガンガン奥を突かれた。

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