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第204話

城崎に身体を預けると、まだイッてない城崎は続けて俺を突き上げた。 「イッ…、イッてるからぁ…!」 「俺はまだなんですけど。」 「早くイケよ。バカァ…」 ゆさゆさと身体を揺さぶられ、意識がふわふわする。 何回もイッてる感覚に襲われ、頭がおかしくなりそうだ。 中で熱く弾け、城崎は腰を引いた。 「やばい……。」 城崎は熱くて荒い息を、深呼吸して整える。 耳にかかって、それだけでぞくぞくしてしまい、城崎を掴む手に力が入った。 「先輩」 「ふっ……ぁ…」 「生で…シたい……」 わざとらしく低くてエロい声で耳を擽る。 生でする気持ち良さを知ってしまった俺が、大好きな恋人からの誘いを断れるはずもない。 「い……ぃけど…、声…、恥ずかしい……」 「大丈夫。ドア閉めてるし、ここは俺たちしかいないですよ。」 「んっ…」 「先輩のえっちな声、たくさん聞かせてください。」 「あっ…♡アッアッ…、城さっ、ぁあっ♡♡」 さっきイッたはずなのにしっかりと硬さを保った城崎のソレが、()らすように俺の穴の周りを滑ったあと、ググッと中は挿入ってきた。 カリとかの凹凸(おうとつ)や温度がダイレクトに伝わってくる。 「先輩、あったかい…」 「ふ…ぅ…、はっ、城崎…っ、城崎……♡」 「余裕なくてグズグズになってる先輩、とっても可愛いです。俺も余裕ない…。ペース上げますね、先輩。」 「あっあっ、まっ、待ってぇ…!あぁっ♡城崎っ!や、ダメっ、イク……ッッ♡♡♡」 硬くなった先端をゴリゴリと前立腺に擦り付けられて、俺は呆気なくイッた。 イッてるのに城崎は執拗(しつよう)にそこを狙って腰を動かす。 暴力的なくらいのこの快感がクセになりそうだ。 「ひぐっ…!ぁ、イクッ!ああぁ…〜〜〜♡♡」 「中、ずっとヒクヒクしてますよ。」 「イグゥ…〜♡城崎ぃ……」 「アヘ顔も可愛いですね。」 ズチュッ、グチュッ…といやらしい音がさらに興奮を高め、俺は何度も絶頂に上り詰めた。 途中からは俺が楽できるように正常位に変わり、余裕がなさそうな城崎の表情を見つめながらイキまくった。 「先輩…っ、可愛い。」 「んっ…」 キスしたり、乳首を弄ったり、俺の体力に合わせて時々城崎は休憩も入れてくれた。 休憩中の城崎は相変わらず王子様みたいな爽やかフェイスだけど、視線を下に移動させると結合部は城崎の精液が溢れてぐちょぐちょで、そのギャップが堪らなく興奮を煽る。 「城崎、続きシて…?」 「休憩もういいんですか?じゃあ、動きますよ。」 「んぁ…っ♡そこ気持ちぃ…、城崎……♡」 「ここですか?」 「あっ、そこ…。んっあっ、ぁんっ…あぁっ♡♡」 あられもない声を上げ、声が枯れても気持ち良くて喘ぎ続けた。 ベッドライトの灯りだけだった部屋は、いつのまにか夜が明けてうっすらと明るくなり始めた。 俺も城崎も疲れ果てた末、いつのまにか眠りについていた。

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